REPORT

10/1-10/2 おおいたいこいの道クリテリウム・おおいたアーバンクラシック レポート

開催日:2022年10月1日(土)〜2日(日)
開催地:大分県大分市
出場メンバー:渡邉翔太郎、當原隼人、中川拳、佐藤健 (4名)
レース:おおいたいこいの道クリテリウム・おおいたアーバンクラシック(UCI 1.2)

【おおいたいこいの道クリテリウム 1.0㎞ × 40Laps = 40.0㎞】

初日は大分駅前を舞台としたクリテリウムレースに参戦。
同日に開催されているTour de Taiwan と二手に分かれての参戦のため4名でのチャレンジとなった。
チームとしては4名体制と不利かつ、翌日のレースを4名で出走することを優先するため
まずは落車しないこと、コンディションチェックに主眼を置いてレースを進めた。
レースは終盤で1名が飛び出し、主要チームが入り乱れて集団コントロールするものの
飛び出した1名のパフォーマンスの高さに苦戦し、差を詰めていけない状況が続く。
ラスト周回でタイム差は15秒程となり、逃げ切り濃厚かと思われたが、先行1名の単独落車が発生してしまい。
最終的に集団ゴールスプリントとなった。
中川、佐藤は不調のためリタイアとなったが、渡邉、當原は集団で無事完走。
渡邉には終盤で集団が牽制(緩む状態)になった場合は単独飛び出しも狙っていくことで意思統一していたが
チャンスが生まれるシチュエーションはなく、チャレンジすることは叶わなかった。

【おおいたアーバンクラシック(UCI 1.2)11.6㎞ × 13Laps = 150.8㎞】

2日目はコース難易度が高いことで知られるおおいたアーバンクラシックに参戦。
UCIポイント獲得圏内である10位以内に1名以上を送り込むことを目標としたものの
コースは前述の通り難易度が高く、例年完走率が低い、さらに数的不利という状況から我々で
レースを動かすことが困難と判断し、前半は静観しつつ、中盤、後半で大きな動きがあった時に
渡邉、當原を勝負に絡める位置へ送り込めるよう中川、佐藤でサポートすることで意思統一した。
消極的な戦略ではあるものの、4名体制での実現可能性を優先しつつレースに臨む。

レースは前半から小さい先行グループが形成されてはブリッジ(先行グループに飛び乗る動き)を繰り返す
ハードな展開で進む。5周ほどこういった動きがあった後、集団が分断すると予測していたが
この動きは中盤以降も続き、分断というよりも徐々に集団の人数を削っていった。
やがて5人のまとまった先行グループが形成され、メイン集団との差を1分強まで拡大し
主要チームの集団コントロールが始まったが、思ったようにペースが上がらず差を詰めていけない様子。
前半のアタック&吸収の動きが長引きすぎたことで集団内の疲労度が伺えた。
その後、後半に差し掛かったあたり、これからというところでチーム内でトラブルが連発してしまう。
エースの1人である當原が脚の痙攣により遅れ始めてしまった。
ここは中川がサポートに回り、痙攣から回復したのち當原は中川の牽引で集団復帰を果たし、レースを続行。
しかし、時を同じくしてもう一人のエースである渡邉が機材トラブルによりバイク交換を余儀なくされた。
一時は集団復帰を果たしたものの、代車も機材トラブルによって再度後退し、戦線離脱することとなってしまった。
中川、佐藤のアシストを使い果たし、さらに渡邉を失ったことでメイン集団には當原1名を残すのみ。
當原は脚の痙攣に耐えながら最終周回までメイン集団に食らいつく粘りの走りを見せるが、
ラスト周回で全身が痙攣してしまい、集団から遅れてしまう。
そこからも懸命に追走しつつゴールを目指し、最終的に當原は26位でゴールとなった。

選手らのレース運びは非常に良かった分、思わぬトラブルで戦線離脱者を出してしまったことが悔やまれる。
渡邊の機材トラブルについてはサポート体制に不備があったと言わざるを得ず、監督としてのフォロー不足を痛感。
今後のケーススタディとしてより充実したサポートができるよう努めていきたい。
反面、當原が困難な状況にも負けず勝負に絡むレースができたこと、中川、佐藤が不調の中でも
最大限のサポート、ファインプレーを見せてくれたことはチームとしての喜びでもある。

さらに今日はTour de Taiwan 第一ステージで岡本が勝利、リーダージャージ獲得という
嬉しいニュースもあり、全員で戦い、喜びを共有できたことは尊い。

Tour de Taiwan は現在も進行中。引き続き皆様の熱い応援をお願いいたします。


西谷泰治

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