2021シーズンを持ちまして、下記の選手が退団することになりましたのでお知らせします。
これまでにいただいた各選手へのご支援・ご声援に対し、心より御礼申し上げます。
<移籍>
伊藤 雅和
1988年6月12日生まれ
神奈川県出身
<伊藤選手コメント>
「皆様日頃より沢山のご支援、ご声援ありがとうございます。
まずこのような報告が遅くなってしまい申し訳ありません。
自分の人生の中で1番悩んだ時間だったと思います。悩みに悩んだ結果、ここまで報告が遅くなってしまいました。
愛三工業レーシングチームには鹿屋体育大学を卒業してから6年間、NIPPO VINI FANTINIからから帰ってきた2年間の計8年間お世話になりました。
先輩方に必死についていく若手時代から、若手のみんなを引っ張る立場になった現在まで常に全力で競技と向き合ってこられたと思います。
競技にここまで向き合う環境をくれた愛三工業レーシングチームには感謝の気持ちしかありません。
競技にだけ集中して打ち込む環境を作るには沢山の方々のご協力なくしてはできないことだと思います。
チームを運営している愛三工業株式会社はもちろん、チームスタッフ、スポンサー、サプライヤー、ファンの方々のご支援、ご声援がないことにはチームは成り立たないのだと歳を重ねるごとに再認識して、感謝の気持ちでいっぱいです。
若い頃はどうやって結果を残してステップアップしようかと試行錯誤しながら競技と向き合っていました。入団3年目から身体の変化も感じて結果も出始めました。さあこれからだという4年目初戦のマレーシアで大腿骨を折りました。
気持ちはドン底まで落ちました。
身も心もドン底まで落ちた時でもチームは常に寄り添ってくれました。決して焦らなくていいから、来年度の契約もここまでと変わらずにしていくから、待ってるからしっかり治してこいよ等々、チームとチームメート、チームスタッフは多くの言葉をくれました。
良い時に支えてくれる人は沢山いるかもしれません。支えてくれる人には常に感謝しています。
でも悪い時にも変わらずに支えてくれる人は限られてくると思います。
愛三工業レーシングチームは自分の競技人生でどんな時でも、良い時も悪い時も変わらずに真剣に向き合ってくれたチームだったと思います。
これまでのチームメート、チームスタッフ、会社の方々には本当に感謝しています。これからも忘れないです。
実は退団を決めていたのは昨年の冬でした。僕の競技の目標はヨーロッパでプロになって走りたいということだったので、どんな形であれヨーロッパで走って競技をしたいと思っていました。
イタリアチームNIPPO VINI FANTINIの契約が更新できず愛三工業レーシングチームに帰ってきた時の目標は2つでした。
1つ目はNIPPOでなかなかできなかった自分の為の成績を残す為に走ること。
2つ目はこれまでの経験を還元して若手選手の育成を図ることでした。
1つ目の自分の成績を出すための走りは帰ってきてずっとさせてもらいました。優勝という結果は出なかったですがチャレンジさせてもらえたので目的は達成できました。
2つ目の若手選手への経験還元も自分より若い選手に少しは役立てたのかな思えました。
最後の全日本選手権で草場選手が勝ってくれたことによって少しは役立てたのではないかと我ながらですが思えたので良かったです。
もちろん自分なんかがいたなんてことはほんの少しのことで選手一人一人が努力した結果、チームはこの2年で大きな成長を見せたと思います。もう若い選手に任せて大丈夫だと思いました。
正直2021年は選手を引退しようと考えて走っていた年でした。ただ選手をしていて心残りになっていたことがあと1つだけあったので、悩みに悩んだ結果今後はその進路に進む決断をしました。
詳しい発表は年を明けてからさせていただきたいと思います。
改めまして、愛三工業レーシングチームで支えてくださった愛三工業株式会社、チームメート、チームスタッフ、スポンサー、サプライヤー、ファンの方々本当にお世話になりました。
8年間ありがとうございました!」
<経歴>
2006 - 2010 鹿屋体育大学
2011 - 2016 愛三工業レーシングチーム(CT)
2017 - 2019 NIPPO VINI FANTINI(PCT)
2020 - 2021 愛三工業レーシングチーム(CT)
<主な戦績>(愛三工業レーシングチーム在籍時)
2012 ツール・ド・フィリピナス(フィリピン)第3ステージ5位
2012 ツール・ド・シンカラ(インドネシア)第1ステージ優勝
2013 ツール・ド・台湾(台湾)第2ステージ8位 個人総合10位
2013 全日本自転車競技選手権大会ロード・レース(大分県)4位
2013 ツール・ド・イースト・ジャワ(インドネシア)第2ステージ8位 第3ステージ4位 個人総合8位
2013 ツール・ド・イジェン(インドネシア)第2ステージ2位
2015 ツール・ド・シンカラ(インドネシア)第6ステージ9位 第9ステージ4位 個人総合11位
2015 ツール・ド・おきなわ(沖縄県)9位
2016 ツアー・オブ・タイランド(タイ王国)第6ステージ6位 個人総合5位
2016 ツール・ド・熊野(和歌山県・三重県)第3ステージ9位 個人総合5位
2020 ツール・ド・ランカウイ(マレーシア)個人総合27位
2020 マレーシア・インターナショナル・クラシック(マレーシア) 6位
2021 ツアー・オブ・ジャパン 第1ステージ5位 個人総合6位
2021 おおいたアーバンクラシック(大分県) 6位
2021 全日本自転車競技選手権大会ロード・レース(広島県) 8位
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