5月30日(日)
2021ツアー・オブ・ジャパン
第3ステージ 東京
距離:112km (7km×16Laps)
天気:晴れ
<出場選手>
伊藤 雅和
住吉 宏太
岡本 隼
草場 啓吾
大前 翔
<監督レポート>
「第3ステージの東京は国内では珍しい完全にフラットのステージ。今大会はスプリンターを擁して、さらに集団牽引できるチームが限られているので、逃げができたら愛三は仕事をしなければいけないので、できるだけ逃げに選手を乗せて、前でも勝負をして、もし逃げがメイン集団に捕まったとしても仕事をせずにスプリントに臨めるので、スプリントをする人数を残すことができる盤石の体制を目指した。
中盤、選手の連携で岡本隼が5名の先頭グループに入る。そこに総合8位のマトリックスの小林選手が入っていたが、ステージ優勝を目標としているために容認。メイン集団もあまりタイム差を開けず40秒差ほどだったので、総合で逆転される恐れのあるチームも無理して追うことはなかった。
終盤、逃げグループが牽制に入るとタイム差が30秒から20秒くらいに詰まりだしました。そこで岡本は、タイム差が詰まってきたことから、メイン集団は追走を始めてそのまま逃げを吸収して集団スプリントになるだろうと判断して、脚を残して集団スプリントに備えるため、集団に戻ることを選択してしまいました。その逃げグループからアタックした2名はそのまま踏んで行き、おそらくその日一番注目されていたであろう岡本を見ていた2選手はそのまま岡本と共にメイン集団に吸収されました。
その後、メイン集団では集団スプリントに持ち込みたいチームは特になく、タイム差が一気に1分まで開きました。そうなるとステージ優勝のみならず、伊藤の個人総合順位も赤信号。しかし岡本が逃げから戻ってくると思っていなかった愛三は、すぐに追走に切り替えるまで時間を要し、追撃を開始したが先頭の2名をとらえるまでに至りませんでした。メイン集団のスプリントでは大前が4番手でフィニッシュしてステージ6位でした。この結果、伊藤雅和の総合順位はかなり危険な状況でしたが、1秒差で個人総合6位にとどまり、UCIポイントを獲得圏内でレースを終えることができました。
逃げていた選手の判断ミスで全てのプランが変わってしまいました。これもレース前に作戦のコンセンサスが取れていなかったことが原因です。勝つためには、いろいろな犠牲や思い切りが必要です。レース前のミーティングではより正確にやらなければいけないことを伝える必要がありました。今後は選手たちにこのような思いをさせないために、より明確な作戦を伝えるよう心がけます。
今回は期待していただいたような結果にならず申し訳ありませんでした。
今後のレースで挽回できるよう、反省・改善をしていきます。
3日間応援ありがとうございました。
<大前翔コメント>
「例年であればスプリントフィニッシュとなる東京ステージだが、今年はスプリントを望むチームの数が少ないため、アタック合戦が長引くことが予想された。
愛三としても逃げに選手を送り込み、逃げ切りと集団スプリントの両方で勝負を狙える展開を作ることを考えてレースを進めた。
伊藤選手を司令塔とした代わるがわるのアタックで、岡本選手を逃げに送り込むことに成功。盤石のレース運びだったが、最終盤の逃げのセレクションでミスをしてしまい、俄然不利な状況に。2人の逃げを許し、集団の4番手を自分が取る形となった。
チームとしても個人としても、かなりの時間をかけて準備してきたレースで結果を残せなかったことは率直に悔しいし、待機組のチームメイトにも申し訳ないと思う。
昨年からの僕達の課題はずっと「連携の質」。根本的解決を測れるように、しっかりと話し合い改善していきたいと思います。
3日間応援ありがとうございました。」
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