REPORT

8/9 Jプロツアー第4回JBCF宇都宮ロードレース レポート

8/9
Jプロツアー
第4回JBCF宇都宮ロードレース
距離:73.7km(6.7km×11周)
天気:曇り

宇都宮大会2日目は、ジャパンカップの舞台でもある宇都宮森林公園をスタートフィニッシュする6.7kmの周回を11周する総距離73.7kmのロードレースでした。前日のクリテリウムで落車してしまった草場啓吾は大事をとってスタートをせず7人での出走になりました。

チームの作戦は、上り区間がきついので最後は力のある選手の勝負になると思われるので、その選手たちが動き出した時にしっかりと対応していくことでした。

レースはスタートからアタックがかかり、かなりスピードの速い展開。目まぐるしく先頭が入れ替わる状態で、最初に15人が抜け出しそこに伊藤と大前が入りました。愛三としてはそのまま行ってもよかったのですが、そこに選手を入れることのできなかった宇都宮ブリッツェンが集団を牽引して振り出しに戻ります。

そして再びアタックから集団が絞られて、13名の先行グループが形成されて、そこに再び伊藤と大前が入りました。それまでの間で、前日のクリテリウムで力を使っていた選手と、あまり動きのなかった選手での表情が全く違い、明らかにクリテで動きが少なかった選手の表情には余裕がありました。

その後3名の選手が抜け出して10名が追走する展開になりました。後ろの10名は愛三以外逃げに乗せているか各チームから一人しか乗っておらず、追走は明らかに愛三が頼られている状態。伊藤・大前は当然優勝を目指しているので、どちらかが犠牲になり先頭に追いつくことを考えて、追走していました。自分としても当然優勝を狙っているので、ここで逃げを吸収する動きをして勝負するか、2名で4位、5位を狙うかは難しい判断でした。

しかし現状をよく考えて、追っても3対1で追走不利、単騎の選手たちも愛三が追っている間は先頭には出てこない、伊藤も大前も前日のクリテで力を使っていてそのグループでも消耗している方だったので、無理をして1名失って勝負するよりも2名残して上位に入る方がよいと考え、選手には今の位置を大事に走るようにと伝えました。(仮に大前が上位でフィニッシュすれば一時的にもシリーズリーダージャージが取れる可能性もあり)結果、選手と監督の意識のズレが出てしまい、うまく噛み合わせることができなかったのは反省材料でした。

しかし伊藤が最後の力を振り絞り、後続の3番目の6位でフィニッシュしてくれました。集団で仕事をした大前は12位でフィニッシュ。またその後続の集団では、岡本が2番手の15位でフィニッシュしています。

優勝するための「たられば」はたくさん出てきますが、前日のクリテリウム、そして翌日のロードレースと、選手の実力的にはすでに優勝ができる水準には到達しています。今後のレースでは、レース中のミスを減らし、選手間、選手スタッフ間のコミュニケーションを高め、チーム全体でより優勝を意識して、よりレベルの高い走るを追求していくことで、優勝することはもちろん、強いチーム・勝てるチームになることを目指していきます。

2020JPT宇都宮ロードレースリザルト.pdf

Text : Takumi BEPPU
Photo : AISAN Racing Team

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