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Jプロツアー
第54回東日本ロードクラシック群馬大会 Day-3
距離:132km(6km×22周)
天気:雨
JBCF 東日本ロードクラシック群馬大会も最終日の 3 日目。3日間の集大成を示 せるよう臨みました。チームの作戦は連日変わらず逃げでもスプリントでも勝負できる展開に持ち込むこと。今回は出走 8 名の中にプロ 1 年目が 3 名いる愛 三工業レーシングチームとしては、選手層が厚いチームに対抗するために、できる限り先手先手でレースを進めることを心がけました。
スタートすると少人数の逃げが形成されましたが、各チーム思惑と違うものと なり、先頭もペースが上がらずスローペースでレースが進みました。再びレースが動いたのは7周目の登坂区間。激しいアタックがかかり、大前を含む10名の 逃げが形成されました。宇都宮3名、UKYO2名と大前を含む単騎の選手たちで構成されているグループで、スプリント勝負になれば大前に分があるメンバーでしたが、最終局面で宇都宮の波状攻撃に耐えることができるのか、また残り距 離が 90km 近くあることから、ひとまず大前には積極的に引かせることはなく、 後続の状況を確認しながらレースを進めました。
しかし後続は、ほとんどのチームが逃げに選手を乗せていたので追走ムードはなく、タイム差は大きく開いていきました。このままでは先頭もペースを上げる必要もなく進むので、後半の宇都宮のアタックがさらに強力になってしまうので、後続に追走の指示を出しました。大きくタイム差が開いてしまっていたので、力のある伊藤と當原を頼る形になりました。伊藤と當原の牽引のおかげで、メイン集団はタイム差を縮め逃げ、逃げ集団にプレッシャーをかけることがで きました。1 分弱くらいに詰まったところで集団からブリッジ狙いのアタックがかかり、メイン集団は 20 名ほどに絞られました。
愛三からそこのグループに伊藤、岡本、草場が残りました。チームとしては追いついて勝負できるスプリンタ ーを3名にしてスプリント勝負に持ち込みたいところでしたが、先頭も速いのでなかなか先頭をキャッチするまでにいたりません。先頭では大前がスプリントポイントを 2 回 1 着で通過。愛三を中心とした追走があることから、先頭を引かない理由もあるので、大前はフィニッシュに向け 淡々と距離を消化していきました。
残り1周でもメイン集団は逃げ集団をキャッチできず、勝負は先頭の7名の中 で決まりました。すると最後の心臓破りの坂で、宇都宮の増田選手がアタック。 そこにつけたのはマトリックスのホセ選手のみで、大前は後続集団のスプリン トの頭をとり3位でフィニッシュしました。メイン集団では岡本隼が3番目で フィニッシュして 10 位、草場と伊藤もメイン集団内でフィニッシュしてそれぞれ15位、21位でした。惜しくも優勝を逃してしまいましたが、各選手がそれぞ れの役割に徹し、非常にアグレッシブなレースをすることができ、3日間ともチ ームの存在感を示すことができました。
また3日間の結果から、Jプロツアー個人ランキングでは大前が2位、岡本が10位、草場が12位に入り、チームランキングでは宇都宮ブリッツェンに次いで2位につけています。
Jプロツアーの次戦は、2 週間後の栃木県・宇都宮で行われるクリテリウムとロ ードの二連戦です。このチームワークを武器に、次のレースでも優勝を目指しま す。
次戦も応援、よろしくお願いします。
Text : Takumi Beppu
Photo : AISAN Racing Team
Pクラス表彰式
インタビューを受ける大前翔
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