Le Tour de Langkawi 2020 Stage 8
2020年2月14日(木) Langkawi
本日はLe Tour de Langkawi 2020 最終日となる第8ステージがランカウィ島を舞台とする108.4kmで行われた。
コース108kmとショートステージとなるが、ランカウィ島独特の急勾配のアップダウンが設定される、個人総合、山岳賞の逆転をかけた動きを生むには十分なレイアウトとなっていた。集団が分解される可能性をはらんでいる以上、個人総合でUCIポイント獲得圏内に位置する伊藤、住吉を先頭グループでフィニッシュさせることを最優先事項とし、岡本、草場、大前でアシストを編成することとした。
レースは後半に設定されたアップダウンの周回コースでの激しい攻防戦が予測されたため前半は抑えめに進むかと思われたが、30kmすぎまでアタック合戦を繰り返し、5名の先行グループが形成されたところで集団は落ち着きを取り戻す。
その後、最大2分弱の差をキープして終盤の周回コースに入ると、各チームの攻撃が開始される。毎周回の登坂区間でアタックが繰り返されるが、どのアタックも有効な攻撃につながらず、集団は別れては戻るの状態がしばらく続き、最終周回に突入していく。
最終的に2名の先行グループが形成されたものの、逃げ切りまでには届かず、人数を減らしたメイングループがこれを吸収し、集団スプリントとなった。メイン集団内に残っていたのは伊藤、住吉、草場の3名。伊藤、住吉は危なげなく集団内でゴールし、草場は単独でスプリント勝負に果敢に挑み、このステージ9位と奮闘した。また、この結果で個人総合成績を伊藤27位、住吉34位となり、合計8ptのUCIポイントを獲得となった。
ステージでのUCIポイント獲得までは惜しくも届かなかったが、当初の目標としていたステージ一桁順位でのゴールを2回達成とUCIポイント獲得圏内に2名絡むことができたのは予測を上回る結果であった。
反面、連携面での課題をクリアするにはまだまだ時間と場数が必要なことは否めない。シーズンは始まったばかりだが、今後もこの課題は引き続き取り組んでいき、今度のレースの勝利に結びつけていきたい。
最後に、今回のTour de Langkawiは突然の招待をいただき、準備する時間もないまま戦いを挑むこととなったが、そのような状況の中でも選手らは日々最大限のパフォーマンスを発揮し、結果を追い求めてくれた。この背景には日々過酷な環境下の中、献身的なサポートをしてくれた渡会、久保トレーナー、早川スタッフ、小松メカニック、現地スタッフのクチョン、ロスタムのおかげに他ならず、感謝を申し上げたい。
また、3年ぶりにこのレースに帰ってこれたことは愛三工業はじめ、各社サプライヤー、ファンの皆様のご支援の賜物であり、この応援にお応えできるよう今後もチーム一丸となって精進していきたい。
8日間の長丁場ではありましたが国内外からのご声援ありがとうございました!
Text : Taiji NISHITANI
Photo : AISAN RACING TEAM
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