Le Tour de Langkawi 2020 Stage 4
2020年2月10日(月) Putrajaya - Genting Highlands
本日はLe Tour de Langkawi 2020 第4ステージがPutrajaya - Genting Highlands間を北上する156.1kmで行われた。
今大会の個人総合を事実上決定づけるクイーンステージとなるコースはマレーシアではおなじみのGenting Highlandsの山頂ゴールが設定されている。チームは、個人総合成績で上位を狙う伊藤をエース、住吉をサブエースに立て、岡本、草場、大前、貝原で山岳までの全般的なアシストをすることとした。
レースはスタートからアップダウンの続くコースを利用して激しいアタック合戦が繰り広げられ、早々に14名の先行グループが形成される。このメンバーには山岳に強い選手も含まれてはいるものの、主に平坦(スプリンター系)の選手で構成されていたこと、人数が多く、各選手の思惑も違うため継続的にペースを維持することが困難であることが予想され、山頂まで逃げ切る可能性は低いと判断し、リーダーチームに集団コントロールを任せることとした。
2分前後でコントロールされていたメイン集団はこのまま順調に差をキープしていくものかと思われたが、焦りを感じた他チームが牽引に加わり、一気にペースアップを図る。厳しいコースに加え、突然のペースアップにここで貝原が単独で遅れをとり、その後集団復帰は叶わず中盤までに無念のリタイアとなってしまった。
先行14名とメイン集団の差を1分まで縮めたころ、集団も落ち着きを取り戻し
差をキープしたまま再度リーダーチームが集団コントロールを始める。先行14名は差を1分とされたことにより積極的に差を広げる動きが止まってしまったため、例年より遅いペースで最後の山岳区間へ向かう。
各チーム入り乱れながらペースアップが開始され、山岳区間スタートと時を同じくして集団は分解。先行14名からは5名が飛び出しを図っているものの差は無いに等しく、人数を減らしながら活性化するメイン集団に吸収されていく。ここにチームメイトのアシストを受けた伊藤、住吉も食らいつくが、集団の勢いに付ききれず、それぞれ単独走行でペースをキープしていく走りに切り替える。
その後も前方からこぼれてくる選手をパスしながら山岳をこなし、伊藤はこのステージ34位、また住吉は46位でフィニッシュとなった。この結果、伊藤は個人総合成績を31位とし、UCIポイント獲得圏内に位置している。
伊藤はゴール後、失意を隠せない状態ではあったが、不調の中最後まで全力を尽くしてくれた姿勢は、若い選手への良いメッセージになったのではないかと感じている。
Tour de Langkawi 2020も残すところ4ステージ(4日間)と折り返しに入るが
残されたあらゆるチャンスをものにすべく、チーム力を高めながら日々戦っていきたい。
Text : Taiji NISHITANI
Photo : AISAN RACING TEAM
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