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12/21 ツール・ド・スランゴール2019 第4ステージ レポート

2019年12月21日(土)
Tour de Selangor 2019 Stage 4 (144.6km)

本日はTour de Selangor 2019第4ステージがSELAYANG - SUNGAI BESAR間で行われた。コースは全体的に平坦基調ながら、序盤の15km地点にKOMが設定されており総合争いの動きは早々に始まることが予想された。

チームとしてはここまで総合3位をしっかりキープしている渡邊を守ることを前提とし、メインプランを集団ゴールでのスプリント勝負でステージ勝利を狙うこと。ただし、前半の登坂区間で総合争いの動きがあれば渡邊をメインに岡本、大前で対応していく事とした。

レースは連日の攻防戦の疲労が伺われ、飛び出しの動きは散発的で少人数が飛び出しては捕まる展開が10kmほど続くが、要注意としていた15km地点のKOMを前に総合上位陣の動きが活発になり、個人総合リーダーを含む17名が先行を始める。

この中には渡邊と大前が入ったことで総合3位キープと大前の総合ジャンプアップが期待できる展開となるが、早々に大前がパンクに見舞われ先行グループから早々に離脱を余儀なくされ、これで先行グループには渡邊のみが残る不利な展開へと変わってしまった。

チームとしては集団ゴールがメインの作戦であったが、先行グループの人数が多いこと、タイム差がすでに開いてしまっていること、他チームと共同で追走をかけることが困難でリスクを伴うことが予測されたため、やむなく渡邊の総合3位死守のみに切り替えることになった。

その後先行グループはステージを狙いたいローカルチームの選手が積極的な動きを見せている中、総合争いの選手間では次の一手をかけるべくにらみ合いが続く。残り50kmを切ったあたりでアタック合戦が始まり、さらなる絞り込みをかけていく。

他選手のカウンターで渡邊が単独で飛び出しに成功するが、総合リーダーと2位の選手がこれにしっかりと対応してくる。この動きで先行グループは5名となり、総合争いは最終局面へ突入していく。

残り25km地点で満を辞してリーダーが独走に持ち込もうとアタックを開始。
他4名はこれを懸命にチェックするも、すぐさまカウンターで仕掛けられる状況が何度か続き防戦一方となる中、渡邊は果敢にリーダーのカウンターを使って飛び出しを図る。一時独走になるかとおもわれたが、流石にここは許してもらえずあえなく吸収され、すぐさま渡邊のカウンターを利用しリーダーが飛び出す。これにはさすがに対応できず、TSGの選手を引き連れたまま先行されてしまった。これで先行2名、追走3名となり渡邊は追走3名の中でステージ3位を狙う走りに切り替える。

後続集団からの追い上げがあったものの、追走3名のまま渡邊はこのグループトップでゴールに飛び込み、ステージ3位でフィニッシュとなった。

この結果で渡邊の個人総合3位はキープできたものの、2、3番手の選手がメイン集団でのゴールとなったため、チーム総合順位を一つ下げることになったが、ネガティブな印象は決してない。最終ステージはショートステージとなり、集団ゴールでの勝負が予測されるため、渡邊の総合3位キープとともにステージ勝利でこのレースを締めくくりたい。

Text : Taiki NISHITANI
Photo : AISAN RACING TEAM

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