9月28日(土)
第4ステージ
Purwoharjo - Ijen
129.9km
ツール・ド・バニュワンギ・イジェンはクイーンステージの最終第4ステージ。レースの最後に標高1880mのイジェン火山を上るステージでした。チームの作戦は、モニエと早川の個人総合を上げるために、二人をいい位置で送り出すこと。そして大前とクリスティがポイント賞で15点持っているので、3つあるスプリントポイントを3回1位で通過すればリーダージャージを獲得できる可能性があるため、それも視野に入れて走るように決めました。
レースはスタートすると激しいアタックが続きますが、そのうち9名の逃げが決まり、そこにクリスティが乗りました。3名は4分強のタイム差をつけて走り続けました。クリスティはスプリントポイントに挑戦するも、前日に落車をした影響でスプリントがかからず最初のスプリントポイントを4位通過で、ジャージの可能性はなくなりました。しかしその後も挑戦を続け、最終的にスプリント賞で総合5位に入る得点を獲得しました。
その後、上りに入ると逃げ集団は分裂して、3名が先行。クリスティは4番目の位置で上っていきます。一方メイン集団では登り口でモニエがパンク。しかしこれを大前が自分の車輪を手渡して遅れを最小限に食い止めました。モニエと早川は淡々と上り続け、モニエがステージ6位、早川がステージ21位に入りました。この結果、モニエは個人総合が9位に上がり、UCIポイントを3ポイント獲得しました。また、早川も個人総合18位になり、復調の兆しが見えてきました。
今年のツール・ド・バニュワンギ・イジェンは4名での出場にも関わらず、ステージ優勝、個人総合でのUCIポイント獲得、連日の逃げでの動きに対応でき、バランスよく走ることができました。この後は1クラスのレースも続くので、ここで得た経験を次のレースにつなげていき、良い雰囲気を保ったまま迎えたいと思います。
Text : Takumi Beppu
Photo : AISAN RACING TEAM
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