2018ツアーオブジャパン
第3ステージ いなべ
8.6km+14.8km×8周=127km
ツアーオブジャパン第3ステージのいなべステージでは、ステージ優勝を狙うために逃げとスプリントの両方の準備しました。序盤の落車で黒枝士揮と渡邊翔太郎が落車。黒枝は肩を強打し、渡邊は左足首をひねってしまい、ダメージを受けてしまいます。渡邊はすぐに復帰できましたが、黒枝は痛みとバイクトラブルのため集団に復帰するまでに2周かかりました。落車と同じタイミングでダミアンモニエとTeam UKYOの小石選手が2名の逃げが決まりました。
逃げは2名のみだったのでタイム差が開くと思いましたが、リーダーチームのバーレーン・メリダが1分差のみで集団をコントロール。逃げもプレッシャーをかけられて、残り2周を残して吸収されてしまいました。ラスト1周のいなベルグの急勾配でペースが上がり、先頭には岡本隼のみが残りました。岡本はスプリントを狙いましたが、フィニッシュまでの登り区間で少し離れてしまい、トップから18秒差のステージ28位でフィニッシュしました。同じスプリンターの黒枝と牽引役の渡邊が落車のダメージで最後で勝負に絡むことができず、不完全燃焼な形になってしまいました。しかし選手たちの調子とレースにかける気持ちは落ちていないので、次の日もステージ優勝に対るす意欲は高いです。
Tour of Japan 2018 Stage3 Result.pdf
第4ステージ 美濃
11.6km+21.3km×6周=139.4km
第4ステージの美濃ステージでは毎年集団スプリントでのフィニッシュになることから、スプリントでのステージ優勝を目指しました。序盤に山岳賞争いの3選手とキナン新城選手と阿曽圭佑の5名の逃げが決まりました。メイン集団は最大5分までタイム差を開いてコントロール。タイム差が大きかったため、阿曽にはあまり無理をさせず最後までメイン集団にプレッシャーをかけるために行けるところまで行ってもらう。残り2周の山岳ポイントを前に山岳賞争いの選手が牽制。ペースが落ちてしまったので、阿曽と新城選手の2名がそこから飛び出してフィニッシュに向かう。逃げ切りも視野に入れて最後まで全開でペダルを踏むもラスト1周の山岳ポイントの前にメイン集団に吸収。あとはスプリントに備えていた残りの選手で岡本隼をサポートしてスプリントになりましたが、組織的にスプリントに備えていたチームが多く、岡本は飲まれてしまいステージ15位のフィニッシュになりました。なかなか着には繋がりませんが、チームの連携は日に日に良くなっています。落車の影響のある2名も徐々にですが回復傾向にあります。今後は厳しい山岳ステージが続きますが、ベストを尽くしてステージ優勝を目指していきます。
Text : Takumi BEPPU
Photo : Sonoko TANAKA
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