10/17
第1ステージ
Petaling Jaya - Kuala Selangor
114km
ツールドスランゴール第1ステージはペタリンジャヤからクアラスランゴールまでの114km。前半のアップダウン区間を抜け、2つの山岳ポイントを越えたら平坦基調で進み、ラスト600mは狭い道の上りゴールが設定されていました。愛三工業レーシングチームの作戦は、レベル的には十分勝負できるレベルで、しかもそこまで強力な選手いないので、自分たちからのミスをなくして、各チームの動きを見て逃げ遅れに注意すること。そして総合・ステージ優勝を狙うことを目標にスタートしました。
序盤に住吉宏太が乗った逃げが形成されて、そのグループが落車などで人数を減らし5名ほどになり、さらに小森亮平が入った追走グループも最初は10名ほどだったが、最終的には4名になり先頭と合流、11名の逃げ集団が形成されました。そこからさらに2名落ち、9名の逃げグループはメイン集団に4分ほどの差をつけ逃げ続けました。その頃、チームカーでは、チーフコミセール無線の調子が悪く、レースのほとんど把握できないまま進みました。最初に入った無線で先頭9名・4分30秒と入り、そこで小森・住吉が入っていることが判明しました。
チームカーが逃げグループについたのがレース開始から70kmほどの地点。9名は協調体制を保ちながらペースで逃げ続けます。メイン集団は5分50秒まで差が開きました。後続ではタイム差が大きくなったことから、愛三からさらに攻撃を仕掛けて、集団の人数を絞りながら追走が形成されました。
その頃先頭グループでは残り10kmを切ったあたりから協調体制が崩れ始め、残り5kmで2つのグループに分裂。前の5名には小森が、後ろの4名には住吉が残りました。先頭の5名はそのまま最後の狭い登坂区間に突入。小森は善戦しましたが、ステージ3位でのフィニッシュになりました。後続は住吉が先頭でフィニッシュしてステージ6位。さらにメイン集団から絞られたグループの2番手で早川朋宏がフィニッシュしました。黒枝はメイン集団、渡邊は想像いじょうん悪い路面状況から、2度のパンクに悩まされましたが、無事にフィニッシュしています。
この結果から小森はUCIポイントを1ポイント獲得。個人総合時間では3位になりました。またチーム総合は1位のチームサプラから9秒差の2位につけています。
明日の第2ステージはShah Alamからクアラルンプールの南に位置するDengkilにフィニッシュする138.2km。残り20kmに山岳賞のかかったポイントがあるなど、シンプルながら難しいコースレイアウトです。
明日のレースも愛三工業レーシングチームの活躍にご期待ください。
Text & Photo : Takumi BEPPU
コメントする