2017年6月4日（日）
ツールド熊野 第3ステージ
本日はツール・ド・熊野最終ステージとなる第3ステージが和歌山県太地町で行われた。
昨日の結果から、早川朋宏がUCIポイント圏内の個人総合9位までジャンプアップを成功させており、最低限現在の順位を守ることとしつつ、チャンスがあればジャンプアップも狙うことを目指した。
レースはスタートから1名が飛び出し、集団がこれを見送る展開となるが、集団のアタックの動きは止まらない。この動きを好機とみた早川は自ら攻撃に転じ、個人総合逆転をかけたエスケープを成功させる。
先行1名、早川を含む8名、メイン集団という構図となり、チャンスが広がったかに見えたが、早川の集団には個人総合上位チームから送り込まれた選手も複数存在しており思うようにペースを上げられない。
それでも懸命にペースを作り、逃げ切りに向けて力走を続ける早川は最終周回に入った登坂区間で20秒差まで迫って来ていたメイン集団を振り切ろうと最後の攻撃に打って出た。
それまで力を温存していた他選手に封じ込まれながらも最後まで諦めることなく攻撃した結果、後続を5秒ほど離した状態で逃げ切り、区間7位でフィニッシュした。
最終結果は個人総合成績9位と変動はなかったものの、逆転に向けた早川の判断と動きは素晴らしかった。今回のレースは失敗とチャレンジの連続ではあったが、各選手がやるべきことをしっかりと把握し、チームとして取り返しに向けた走りができたことは今後のレースに必ず生きてくると確信している。
同じ失敗を繰り返すことなく、チームとしてさらなる進化を遂げるべく今後のレースも勝利を目指して戦いたい。
Text : Taiji NISHITANI
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