2017年6月3日(土)
ツール・ド・熊野 第2ステージ
本日はツール・ド・熊野のクイーンステージとなる第2ステージが熊野山岳コースにて行われた。大きく3つの山岳を有するコースは、ほぼ登りと下りのみのレイアウトとなっており、多くの選手を苦しめる最難関ステージとなる。
昨日の結果から、愛三として守るものがない状況であるため、常に先手を打てるよう展開して、ステージ勝利と総合のジャンプアップを目指した。
レースはハイペースで進み、大きな逃げが形成されては吸収される展開が続き、リーダーチームの負担がかなり大きい。愛三チームとしても昨日の失敗を繰り返さないよう対処していくが、アタックが長引いたことから次第に後退し始める。このタイミングで力のある10名の選手が飛び出しに成功し、メイン集団から1分以上の差をあっという間に築き上げてしまう。
チームとしては先行集団に選手を送りこめなかったため、この先の山岳区間で追走の動きに対処し、追い上げていく以外方法をとる。展開的に追い込まれてしまったが、メイン集団はリーダーチームのシマノがしっかりとコントロールし、今大会最難関の札立峠へ向かっていく。
いよいよメイン集団からも勝負の動きが開始され、集団は細かく分裂。前方でめまぐるしく攻撃が続く中、前方で早川が奮闘し先行集団を懸命に追走する。最後の千枚田峠に差し掛かると展開はより激しくなり、小集団からさらに細分化していく。ここでも早川は前方で勝負に加わり、4人の追走グループの中に入って追走を続ける。
先行集団も当初の人数から5名まで減り、それからさらに細分化して2名、3名と少人数となったことで追走する早川のグループは先行する全選手を吸収するかに見えたが、残された距離は短かった。最終的に2名の逃げ切りを許してしまったが、先頭の2名を追走していた3名をゴール直前で吸収。ゴールスプリントでは早川はこの集団の4番手のステージ6位でフィニッシュし、個人総合成績を9位までジャンプアップさせた。
最後まで諦めず追走し、強力な外国人選手らと肩を並べて勝負に絡めたことで、早川は昨日の失敗を見事に挽回。当初の目標を達成することができた。
前半の動きに課題は残るものの、全選手が今日のステージでやるべきことを実施できた。その結果3名を失うことになってしまったが、明日の最終ステージも最善を尽くしたい。
Text : Taiji NISHITANI
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