Tour of Japan (UCI 2.1)
Stage8 "東京"
14.7km + 7km * 14Laps = 112.7km
ツアー・オブ・ジャパン2017最終第8ステージは日比谷公園をスタートして、大井埠頭の1周7kmを14周する112.7kmで行われました。チームの作戦は岡本隼でゴールスプリントをすることでしたが、スプリンターの少ない今大会では逃げが発生する可能性が非常に高いので、牽引のできる有力チームが入った逃げには誰かしら反応する、ということでスタートしました。
序盤からアタックが繰り返されて、メイン集団は落ち着きなく進みました。途中18名の逃げに小森亮平と渡邊翔太郎が入り、メイン集団に1分以上の差をつけましたが、総合逆転圏内の選手が入っていたり人数が多かったので、リーダーチームのチーム右京がメイン集団を牽引して振り出しに戻します。
その後に再び14名の逃げが決まり、愛三はそこに選手を乗せることができませんでした。その逃げも先ほどの18名に入っていた選手がほとんどで、総合逆転圏内の選手も再び入りました。タイム差は3分ほどまで開き、メイン集団は追走を躊躇していましたが、愛三的にはその逃げを吸収しないと全てのチャンスがなかったので、早川と渡邊を使って追撃をかけました。さらにステージ優勝を狙いたいユナイテッドヘルスケアが逃げから2名を集団に戻し集団を牽引、そして総合逆転を阻止したいチーム右京も同調して、3チームを中心に11名の逃げ集団に対して追撃をかけました。
タイム差は縮まっていきましたが、ラスト1周で前もラストスパートで踏み始めたせいか、タイム差のつまりが悪くなりました。逃げ集団からは2名の選手が飛び出し、集団から5秒逃げ切り。そして残りの9名はギリギリ集団に飲み込まれずにフィニッシュしましたが、すぐ後ろには小森にサポートされた岡本が入り12位でのフィニッシュになりました。逃げは捉えられませんでしたが、岡本はメイン集団のトップでフィニッシュ。追いついていたらステージ優勝の可能性があっただけに惜しい結果になってしまいました。チームとして逃げを捕まえられなかったのが非常に悔やまれます。
これでツアー・オブ・ジャパンの全日程が終了しました。今年も力の差を見せつけられてあまりいいところを見せることができませんでしたが、若い渡邊と岡本の躍進は今後の活動を続ける上で、よい兆しを見ることができました。チームとしては、全体のレベルアップはもちろんのこと、レースの経験値をより増やしていき、どんな状況でも勝負することが可能な強いチームを作っていかなければならないということが課題であり、永遠のテーマでもあります。このまま外国人選手に負け続けると、自分たちも居場所を失い、環境もなくなっていく可能性があるので、今ここにある現状に真摯に向き合って修正していかなければなりません。
次回のレースは6月1日から6月4日まで行われるツールド熊野です。ツアー・オブ・ジャパンで味わった悔しさを熊野でぶつけます。
応援よろしくお願いします。
Text : Takumi BEPPU
Photo : Sonoko TANAKA
Tour of Japan 2017 Stage8 Result.pdf
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