Tour of Japan (UCI 2.1)
Stage4 "美濃"
11.6km+21.3km*6Laps = 139.4km
ツアー・オブ・ジャパン2017第4ステージの美濃ステージは、愛三工業レーシングチームのホームステージでもあり、一段と身を引き締めてレースに臨みました。チームの作戦は、岡本隼のスプリント1本に絞りました。
今日も序盤から山岳賞リーダーを含む2名の逃げが決まり、集団はリーダーチームのNIPPO VINIFANTINIがコントロール。先頭は2名ということもあり、タイム差は7分40秒まで広がりました。残り4周回からスプリント勝負に持ち込みたいチームから先頭を引く選手を送り、タイムがつまり始めます。愛三もスプリントを狙うチームとして残り3周から住吉宏太をローテーションに加えました。チームからローテーションに加えることにはもう一つ理由があって、集団内での位置をキープしやすくすることです。平坦コースではポジション争いが激しく、各チーム目まぐるしく位置が変わってくるので、いやすい場所にとどまることも重要な要素です。
4周回目にある2回目の山岳賞を終え、逃げていた山岳賞リーダーが踏むのをやめて先頭は1名になり、一気に差が縮まりました。残り2周でタイム差は1分を切ってしまったので、ローテーションも止めて様子をみました。しかし登りで逃げは吸収されてしまい、レースは振り出しに戻ります。残り2周の山岳ポイントの上りで、1名のアタックがあり、タイム差が30秒近くつきました。再びリーダーチームと各スプリントを狙うチームがローテーションを始めて逃げを吸収して、そのまま山岳賞の上りへ入っていきました。愛三はここで小森と岡本を失ってしまい、ゴールスプリントは早川がお膳立てをして、渡邊が狙っていきました。渡邊はステージ16位でフィニッシュしました。
当初スプリントを狙う予定だった岡本が上りで遅れてしまったのは残念でしたが、早川と渡邊が先頭で上りを越えて、ゴールを狙って行けたことは今後の良い収穫となりました。今回はうまくいきませんでしたが、今後のレースでこの経験を生かしていってもらいたいです。
明日のステージは第5ステージの南信州ステージ。総合争いにおいて非常に重要なステージになります。雨予報で荒れるレースが予想されます。最後まで先頭に残ることができれば、十分にチャンスのあるステージです。
引き続き応援よろしくお願いします。
Text : Takumi BEPPU
Photo : Sonoko TANAKA
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