REPORT

11/25-11/26 ツール・ド・上海 Tour de Shanghai 総括レポート

Tour of Shanghai 2016 総括レポート

今年から初開催となる、Tour de Shanghai 2016が2016年11月25〜26日の2日間で行われ、愛三工業レーシングチームからは綾部勇成、福田真平、伊藤雅和、小森亮平、黒枝士揮の5名がTour of Fuzhouに引き続き参戦した。今大会はUCIカテゴリーのレースではないものの、来年より正式なレースとしての開催を予定しており、今年はコマーシャル大会の位置付けで開催された。各ステージはいづれも60km前後のクリテリウムではあったものの、参加チームにはしっかりと1台づつサポートカー(SUBARU提供)が貸与され、大会への熱意を感じた。

第1ステージ

第1ステージは上海郊外の道路を使用した特設サーキットのクリテリウム。レースは序盤の攻防戦は長引くことが予想されたが、早々に22名のエスケープグループが形成される。この中には黒枝のみ入ることに成功するが、他チームは2〜3名と多勢に無勢な展開。後続集団はこの22名での勝負に預ける形でペースダウン。追走の動きも散発的に起こるものの、差を詰められるような動きは最後まで起こらなかった。

愛三も追走を諦め、黒枝に全てを託すがさすがに数的不利をカバーできない。後半には波状攻撃が開始され、黒枝も持ち前のレース勘を発揮して大きな逃げを許さなかったものの、最後には1人に飛び出しを図られ、惜しくも逃げ切られてしまった。黒枝は2位争いの集団でスプリントし、6番手でフィニッシュ。ステージ7位で終えた。

第2ステージ

第2ステージは上海の中心地の川沿いを往復するクリテリウムが行われた。レースは中盤に決まった7名の逃げをリーダーチームが組織的に追う展開。愛三は集団ゴールスプリントになることが濃厚だったため、チームで固まりチャンスを伺う。先頭7名が崩壊し始めたところで、スプリンターを抱えるチームが最後の追い上げを開始。愛三も総出で先頭を死守するが他チームと競り合いながら最終周を迎える。最後はトレインを組み、黒枝をスプリントさせたものの、ゴール目前で他チーム選手の落車により失速。結果、黒枝はこの日を7位で終えたが、総合を6位までジャンプアップさせることに成功した。

今シーズン後半から不調が続いていた黒枝であったが、Tour of Fuzhouから復調の兆しが出始め、このTour of Shanghaiでしっかりと結果を残せたことは、来期からの完全復活を予感させるものであった。このレースをもって今シーズン全てのレースを終えることとなったが、大きな落車などもなく、来期につながる良い感触を得られたことは大変喜ばしく思う。

これから僅かなオフシーズンを経て、来期に向けた再スタートをきることになるが、より高みを目指し、強い愛三の実現に向けて精進していきたい。

Text : Taiji NISHITANI

Tour of Shanghai Stage1 Results.pdf

Tour of Shanghai Stage2 Results.pdf

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