REPORT

6/26 第85回全日本自転車競技選手権大会ロード・レース レポート

第85回全日本自転車競技選手権大会ロード・レース
東京都大島町
154.7km (11.9km*13Laps)

6月26日(日)に東京都大島町で行われた全日本自転車競技選手権大会ロード・レースは、伊藤雅和の19位がチーム最高位となりました。

愛三工業レーシングチームは参加チーム最多の10名での出場となり、数的有利を生かし、攻める戦術でレースに挑みました。

4周目に調子を崩していた中根英登が単独で逃げを打ち、同じく出場人数の多い宇都宮ブリッツェンの鈴木譲選手が合流し2名に。2名はメイン集団に2分30秒の差をつけながら逃げ続けます。メイン集団は追走しなければいけないチームが牽制をしていましたが、その後、選手の層が厚いブリヂストン・アンカーを中心に追走を開始しました。

残り3周で逃げは吸収され、コースの登り区間ではアタックにより集団のペースが上がり、そこからは各チームのエース級の選手による実力の戦いに。パンクなどのトラブルもあり、意図せず人数を減らしてしまった愛三工業レーシングチームはその時点で一番余力のあった伊藤雅和をエースにレースを展開します。伊藤は各チームの有力選手とともに何度も抜け出し、ラスト1周でも前で展開しますが、最後の3名が抜け出した後に、伊藤のいたグループが後続グループに吸収されてしまい、そのグループのスプリントで15番目の19位でのフィニッシュになりました。

今回の誤算としては、他チームが競合チームを消耗させることに興味を示さなかったことがありました。U23、女子でも力の差でねじ伏せられているレース展開だったので、ずっと同じ集団にいてもそのまま力でねじ伏せられてしまう。そのために先行してもっと消耗させる必要があったのですが、2名のみの先行では、そこまでダメージを与えることができませんでした。逃げが捕まってからは、実力的に一番余裕のあったブリヂストン・アンカーが有利な展開になってしまいました。

愛三工業レーシングチームとしては、選手一人一人の実力、チーム力、そして勝ちたいという意欲が他チームに比べても足りていない現状が明らかになりました。アジアの国際レースを中心に活動するチームとして、今後の活動の修正材料として、この結果を十二分に受け止めたいと思います。

たくさんの声援ありがとうございました。

Text : Takumi BEPPU
Photo : Sonoko TANAKA

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2016 Japan National Championship Road Result.pdf

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