ツールドシンカラ2015 (UCI2.2)
10/8 6th Stage
Jam Gadang - Istano Basa Pagaruyung 116km
本日はツールドシンカラ第6ステージが通常通り行われる予定であったが体調不良を訴える選手が続出し、レースキャンセルを望む声が上がったため大会側の配慮で行程の半分をニュートラルで走行し、残りをレースするという決定がなされ、ステージを継続することとなった。
愛三工業レーシングチームは、綾部、中島、早川が重度の体調不良に見舞われ、特に綾部は症状がひどかったためここでリタイアの決断を下す。このため、今日は中島、伊藤、平塚、早川の4名での出走となった。
レースはコースプロフィールよりアップダウンがきつく、通常通りレースが行われていれば
力があるものだけでのエスケープも十分可能であったと思う。愛三工業レーシングチームはチームとして前半攻撃も考えていたため、残念な気持ちが大きかった。
ニュートラル状態でゆっくりと集団は進んで行くが、81km地点の山岳(2級)を境にレースが動きだす。各チームがアタックを始め、最後の山岳(3級)の麓からピシュガマンの3名が抜け出す展開になり伊藤を含む第2集団がこれを追走していく。追走集団は先頭3名から1分強の差で山頂を通過し、残すは20kmに及ぶダウンヒルを残すのみとなり人数にまさる追走集団が先行3名を捉えるかと思いきや、牽制が入り思うように差を詰めることができない。
結局この3名が逃げ切りに成功し、伊藤は追走集団6番手の9位でフィニッシュした。平塚も伊藤と同集団でゴール。また、中島、早川も体調不良に苦しみながらも懸命にゴールし、明日へ繋げてくれた。
今日はあらためて、選手たちがおかれた環境が想像以上に過酷なものであると認識したと同時に、この状況にめげず、必死に耐え抜いてくれている選手たちを誇りに感じた。残り3日となったが、最後まであきらめることなく上位を目指していきたい。
Text : Taiji NISHITANI
Photo : Sonoko TANAKA
大会特設ページ→ Tour de Singkarak 2015|ツール・ド・シンカラ
コメントする