ツールドシンカラ2015 (UCI2.2)
10/5 Kantor Bupati Padang Pariaman - Danau Singkarak 140km
本日はツールドシンカラ2nd Stageが行われた。昨日のレースキャンセルから、この第2ステージが実質の初日レースとなる。愛三工業レーシングチームは、コース後半に設けられた唯一の山岳でできるだけ多くの選手を残し、山頂通過後のアップダウンで勝負できるように走る事とした。
レースはスタートから激しくアタックが繰り返され、集団が大きく割れたりナーバスになった集団内で落車が発生したりと状況は過酷なものであったが、早い段階で6名のエスケープグループが形成され順調に差を広げ始める。
そんな中、集団前方でアタックに対応していた中根がバイクトラブルによってバランスを崩し落車してしまう。中根の怪我は大事には至らなかったが、膝の痛みを訴えていたため
再発走をあきらめることとなった。この落車には中島も影響を受けて投げ出されてしまうが、すぐに自力で立ち上がり、バイクチェンジしながらも集団復帰を果たしてくれた。
この日メインの山岳麓に差し掛かるころには先頭6名との差は4分ほどに広がっていたがツアーオブジャパンでも山岳力の高さを誇っていたピシュガマン(イラン)が積極的にペースを上げ始め、みるみるうちに先行していた選手たちを飲み込んで行く。
集団はバラバラになり、山頂通過後には先頭は8名までに絞られており、これを数十秒差で2名、伊藤を含む4名が2分差で追走する展開になる。平坦に入っても先頭の勢いは止まらず、伊藤を含む追走集団も猛追するがじりじりと離されていく。
やがて先頭を追走していた2名は伊藤の集団に吸収され、残り10km地点では8対6の構図になるが追いきれず、3分ほどのタイム差を保ってゴールとなり、伊藤はこの第2グループの3番手でフィニッシュ。翌日以降に総合成績の望みを繋いだ。
今後も厳しい山岳コースが続くが、チームとしても良い状態をキープできているため
可能な限りチャレンジをしていきたい。
Text : Taiji NISHITANI
大会特設ページ→ Tour de Singkarak 2015|ツール・ド・シンカラ
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