REPORT

10/11 Tour de Singkarak 2015 Stage9 レポート  伊藤雅和が果敢に攻め、4位入賞

ツールドシンカラ2015 (UCI2.2)
10/11 9th Stage
Sekolah Calon Tamtama - Jl.Samudera Tepi Laut 136km

本日はツールドシンカラ最終日となる、第9ステージが行われた。当初の予定より若干短縮され、最初の山岳(4級)を除くとほぼオールフラットなレイアウトとなった。愛三工業レーシングチームはこの日、中島、平塚を逃げに送り込み、ステージ優勝を目標に走ることとした。

レースはポイント賞争いが白熱し、序盤からかなりのハイペースで最初の山岳(4級)を越えていく。ここから2名が抜け出しに成功、この中にはポイント賞争いで2位につけていた選手が入っており追走もかなりの追い上げを計るも最初のスプリントポイントまでに追いつく事はなかった。

その後、目的を果たした先行2名は集団に下がり、このカウンターで伊藤を含む4名が抜け出しに成功。実力者ぞろいの逃げグループは順調に後続との差を広げ始め、最大で4分のアドバンテージを作る。一方、メイン集団も黙ってはおらず、目的の共通したチーム同士で追い上げを図り始めじりじりと差を詰め始める。

残り10km地点で差は2分強にまで縮まっていたが、残りの距離を考えると逃げ切りはほぼ確実なものになりステージ優勝争いはこの4名に絞られた。残り5kmで伊藤が単独でアタックを仕掛けるも、全員が反応し、抜け出しを許さない。全員脚が残っていることが確認され、勝負はゴールスプリントへ向かう。

残り1km地点で大きくペースダウンした4名は牽制をし始め、緊迫した空気が張りつめる。残り300mでスプリント開始、先行し始めた選手の右手から伊藤が差し込みに行くが右のラインを潰され、スプリントできずに惜しくも4着となってしまった。

最後まで勝負にこだわり、攻め続けた伊藤の姿勢は素晴らしかった。また、苦しみながらも伊藤を支え続けた綾部、中島、平塚、早川にも感謝したい。中根は初日に痛ましい落車で戦線を離れてしまったが、次回のレースで力を発揮してくれることと思う。

今後私自身もあらゆる角度から選手が勝利できるようサポートしていきたいと強く感じたレースであった。次回のレースは翌週のジャパンカップであるが、しっかりと体調を整え、結果に繋げていきたい。

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Text : Taiji NISHITANI
Photo : Sonoko TANAKA

大会特設ページ→ Tour de Singkarak 2015|ツール・ド・シンカラ

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