5/31(日)太地ステージ
10km×10Laps = 100km
ツールド熊野第3ステージ。最終日となった今日は10kmの特設コースを10周する100kmで行われた。雨天予報であったこの日はなんとか曇り空まで回復し、路面コンディションも良好な状態で迎えられた。
愛三工業レーシングチームはこの日、総合成績で8位以内に平塚吉光をジャンプアップさせるために2回の中間スプリントを狙い、ボーナスタイムを稼ぐ作戦で進める。
レースは序盤から各チームのアタックが続くが、リーダーチームであるマトリックスの集団コントロールにより簡単には抜け出せない。平塚も懸命に動き、勝負に出るがうまく抜け出すまでには至らない。集団一つのまま最初の中間スプリントに突入すると、平塚は果敢にスプリントに挑むが僅かに届かなかった。
その後、5周完了前には4名ほどのエスケープグループができ、2回目の中間スプリントにはチャレンジできなかった。この時点で総合逆転は叶わず、福田のスプリント一本に絞ってステージ優勝を狙う。
先頭グループと集団とは1分ほどの差で推移する。追走グループができるものの、先頭に追いつくほどの勢いはなく、3グループが形成されてレースが進む状態に。
やがて、集団はアヴァンティレーシングチームが先頭を固め、追撃態勢に入る。愛三もこの動きに同調し先頭を追う。そのころ先頭集団は逃げ切りに向けペースアップしており、1分30秒差で1名が先行している状態。
残り1周でその差は1分までに縮まるが、コースが入り組んでいることもあって思うようにタイム差が縮まらない。
最終コーナーを立ち上がっても先頭1名の状況は変わらず、後続集団は2位争いのスプリントになる。愛三工業レーシングチームは最後まで先頭を追い、福田の牽引に努めたが、位置取りがうまくいかずポジションを下げてしまい、スプリントは不発に終わった。
この日は平塚が、最後まで総合成績の可能性を捨てずチャレンジでき、それをチーム全員でサポートできたことは良かった点であった。最終結果は中根が総合4位と総合山岳賞獲得。チーム総合2位という収穫であったが、総合優勝が目前だっただけに若干の悔しさが残る結果となった。
次回のレースは全日本選手権ロードレース。残り1ヶ月は全日本タイトル獲得に向け、体制を立て直していきたい。
Text : Taiji NISHITANI
Photo : AISAN Racing Team
大会特設ページ→ Tour de Kumano 2015|ツール・ド・熊野
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