4/6 Stage6 Nong Khai - Udon Thani 209km
最終日となったツアー・オブ・タイランド第6ステージはNong Khai からUdon Thaniまでの209kmで行われた。
愛三工業レーシングチームは中島康晴の総合優勝を実現するため、できるだけ少人数の逃げを作って
集団コントロールの状況にする事を目指す。昨日の激しい攻防戦で5人の疲労はピークに達している状態ではあったが、どのような結果になっても最善を尽くす決意でレースに臨む。
レースはファーストアタックで6名が飛び出す展開。ひとまずアタック合戦は免れたため、落ち着いて6名との距離を測りながら愛三工業レーシングチームで集団コントロールを始める。しかし、コントロールを始めて100km前後の地点で、昨日の攻防戦によって脚を痛めてしまっていた綾部勇成が下がってきてしまう。この先のスケジュールを考えると無理は禁物だと判断。ここでリタイヤをさせる事に。
チームは3人でコントロールを続けるが、総合成績のかかった他チームも加勢し追走体制に入る。残り60kmほどで風向きが変わり、総合争いをかけた攻撃が始まる。ここまでコントロールしていたアシスト陣は若干下がり気味になってしまう。中島が落ち着いてこれに対応するが、残り20km手前で中島が落車のアクシデントに見舞われた。すぐに集団復帰するが、ダメージが大きく無理はできない状況に。
ほどなくして4人が集団から飛び出し、ここに56秒差の選手が入っていた。これには他チームも総出で追走し、最後の最後で集団は一つになりゴールスプリントになる。この結果、中島はタイム差なしで総合優勝を決めた。
中島が総合優勝し、それを綾部、伊藤雅和、平塚吉光、早川朋宏でしっかりとサポートできたことは
目に見えてチーム力が向上している事をアピールできた大会だったと思う。特にリーダーを獲得してからのアシスト陣の活躍は、テキストでお伝えできないほど目覚ましいものだった。
今後も国内レース、アジアツアーと連戦になるが、さらなる活躍を目指していきたい。
優勝した中島康晴のコメント
「第1ステージで40秒遅れ、取り返すことが難しい状況の中、
最高のチームメイトに支えられ、総合優勝を達成することができ格別の思いです。
また、ゼッケン1番を背負った上での総合2連覇ができたことはこの上ない喜びであり、
チーム関係者、スポンサーに深く感謝しております。
今後もレースが続きますが、引き続き応援よろしくお願いいたします。」
Text : Taiji NISHITANI
Photo : Peloton Images Asia
Stage6 Result (PDF)
ToT2015 Results Stage 6.pdf
大会特設ページ→ Tour of Thailand 2015|ツアー・オブ・タイランド
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