Le Tour de Langkawi 2015
Stage7
Shah Alam - Fraser's hill
180.5km
ツールドランカウイ2015第7ステージはクアラルンプールの郊外、シャーアラムからフレイザーズヒルの頂上ゴールまでの180km。もともとは定番の頂上ゴール、ゲンティンハイランドにゴールする予定でしたが、ゲンティンハイランドに向かう道が工事中のため、やむなくフレイザーズヒルでの頂上ゴールにコースが変更されました。2008年にも同じコースでの変更が行われました。フレイザーズヒルはゲンティンハイランドに比べて勾配が緩い分距離が長く、ハイスピードになることが予想されました。
チームの作戦は、早川朋宏はステージ上位に入り総合順位をあげること、そして中根英登でステージ優勝をすることを目指しました。個人総合上位はプロツアーの選手が多く、そこで上位に入ることは至難の業ですが、そこに割って入ることができれば、今後のキャリアにも非常に有効になってきます。
前半は予想どおり逃げが決まり、4名の選手が先行。ゲンティンハイランドにつながるGenting Sempahでは普段は非常に激しい位置取りが行われるが、今回は最後の上りまで距離があるため、非常におとなしく通過していく。その後は狭い道のダウンヒルが続いた。
その後は逃げの4名は分裂し、サウスイーストの選手が麓まで一人で逃げたが、それも吸収。フレイザーヒルの麓からチームスカイが4人で先頭を固めてペースアップを図る。スカイは最後までペースを上げ続け、11名に絞られた集団からスプリントをしたMTNケベカのヨセフ・リグイグイが優勝。早川と中根は終盤まで先頭集団に食らいついたが、早川は残り5kmから離れてしまい、1分38秒差の16位でフィニッシュ。総合でUCIポイントの獲得できる15位から16位に順位を下げてしまったが、アジア個人総合時間のリーダーになることができ、アジアリーダージャージを獲得した。2位の選手と1分8秒の差がついたため、最終日に守れることが濃厚になった。また中根は2分47秒遅れの24位でフィニッシュして、アジア区間で3位になった。
チームとしては良い結果だったが、彼ら二人からは悔しかったという感想が一番多く、さらに向上したい気持ちが溢れていた。今回のレースはプロツアーの違いを見せられている場面が多いので、それも刺激になっていた。日本でトレーニングをして、アジアでのレースのみではその差を埋めるのは難しいが、そんな中で自分たちのパフォーマンスをアピールして、本場の選手に近づいていってもらいたい。
Text : Takumi BEPPU
Photo : Peloton Images Asia
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