ツアーオブタイランド2014第6ステージはPhayaoからChiang Raiまでの140km。最終日まできて中島康晴がトップと4秒差の個人総合2位。そして個人総合3位まで3秒、4位まで7秒差という、中間スプリントポイントとゴールにあるボーナスタイムだけでもひっくり返ってしまう僅差。チームとして考えたことは個人総合で遅れている選手を逃がし、もしリーダーチームなどがそのまま逃がしきってくれれば、中間とゴールのボーナスタイムを総合上位の選手にとられることもなく安泰。もしゴールスプリントになった場合は自分たちでトレインを組み、ゴールをとることで他の選手にボーナスタイムで逆転されることを阻止する作戦を考えた。またゴールが2年前に使われたコースと同じで、狭いクランクになっていることから、地図を確認して各自の牽引する距離をあらかじめ確認した。
レースはいつも通りにアタックがかかり、少人数が逃げては吸収する展開。中盤個人総合で1分30秒くらい遅れている選手たちが2名入った5名の逃げが形成される。香港がコントロールするメイン集団はその逃げグループを1分前後で泳がせる。中間スプリントポイントを過ぎて、メイン集団のアタックを阻止するために集団はペースアップをして、先行する逃げグループを吸収、ラスト10kmで集団は1つになり、ゴールスプリントへ。愛三は福田真平を勝たせるべく小森、西谷、盛、福田、中島の順でトレインを組み、小森が離れて西谷が先頭で最終コーナーへ。そこで落車が発生し、愛三のトレインだけが最後の直線に残った。西谷はそのまま踏み切ってゴールし、中島は2位でゴールしてボーナスタイムを6秒獲得し、最後の最後で個人総合成績の逆転に成功した。終わってみると個人総合時間、個人総合ポイント賞、ステージ1位から4位までの大逆転になった。この結果UCIポイントを65ポイント獲得した。
今回のレースはチームが非常にかみ合って、個人総合トップに立つことができた。誰を一人欠いても結果を残すことは難しかっただろう。チームの目標だった2クラスでの総合優勝を達成したことにより、より高いレベルに目標を上げていくことができる。今後のレースでも選手たちの自信につながっていくだろう。
次回は4月21日から4月24日までフィリピンで行われるツールドフィリピナス(UCI 2.2)に出場します。クライマー系のメンバーを揃えていくのでまた違ったチーム編成になるが、ここでもチーム力を発揮して、総合上位を狙っていきたい。
引き続き応援よろしくお願いします。
Text : Takumi BEPPU
Photo : AISAN Racing Team
Special Thanks to Photo : Takashi Narushima@Shimano Racing Team
Tour of Thailand 2014
Stage6
1st Taiji NISHITANI (JPN/AISAN Racing Team) Time 3h09m39s
2nd Yasuharu NAKAJIMA (JPN/AISAN Racing Team) s.t.
3rd Kazuhiro MORI (JPN/AISAN Racing Team) s.t.
...
4th Shimpei FUKUDA (JPN/AISAN Racing Team) s.t.
77th Ryohei KOMORI (JPN/AISAN Racing Team) s.t.
General Classification
1st Yasuharu NAKAJIMA (JPN/AISAN Racing Team) Time 24h49m25s
2nd King Lok CHEUNG (HKG/Hong Kong National Team) +2s
3rd Francisco MANCEBO (ESP/Skydive Dubai Pro Cycling) +9s
...
15th Taiji NISHITANI (JPN/AISAN Racing Team) +5m37s
26th Ryohei KOMORI (JPN/AISAN Racing Team) +15m20s
32nd Kazuhiro MORI (JPN/AISAN Racing Team) +17m55s
81st Shimpei FUKUDA (JPN/AISAN Racing Team) +50m23s
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