ツアーオブタイランド2014第4ステージはPhayao湖から北上して、再びPhayao湖に戻ってくる130km。途中にスプリントポイントがひとつあるだけの単調なステージ。
山のあるステージが終わって個人総合成績が秒差のため、スプリントポイントのボーナスだけでも順位が入れ替わる可能性があるので、各チームの思惑でレースの展開が変わっていく状況。リーダーの香港の選手と中島康晴で4秒、個人総合3位と中島で3秒という僅差なので、香港からみたら極力関係のない選手を逃がして中間とゴールにあるボーナスタイムをとってもらえれると楽な展開。個人総合4位のSkydive DubaiのHAED選手はスプリンターでトップと11秒差なので（中島と7秒差）、愛三としてもあまりスプリントに持ち込むのは得策でない。逆にリーダーは逃げ切ってもらいたいので、そこにチームから一人乗せることで総合を守りつつ区間を狙うことができる。
今日は逃げに盛一大が入り、そんな作戦を決行することができた。最初に15名の逃げグループが形成されてそこに盛がのるが、個人総合10位で1分33秒差のBSアンカーの清水選手、同じタイム差で個人総合11位のSkydive Dubaiの選手が乗っていた。1分33秒の差の余裕があったので、逃げを1分前後に抑えて盛でステージを狙っていくことを指示。どうやら香港も逃げを吸収せずに1分弱でコントロールしているので、思惑は同じようだった。
しかしながらその逃げは徐々にスピードが落ちていき、残り50kmで集団に戻る。そこからBSアンカーの井上選手のアタックをきっかけにアタックがかかり、盛が再び4名の逃げに入る。その後先行集団は9名になる。後続は香港がコントロールしてペースはあがらない。先頭の9名は徐々に差を広げ、残り10kmで52秒の差をつける。
残り5kmでメイン集団はペースを上げていくが、先行集団には追いつくことはできず、先頭の9名はそのままゴールスプリントに。盛は刺しきれずに惜しくも2位。優勝はMATRIXパワータグのスペイン人のMORA選手。盛は2位に入ったことによりUCIポイントを5ポイント獲得。後続は西谷がメイン集団を目一杯に伸ばし、そこからスプリントをした中島康晴がステージ11位に入り、個人総合ポイント賞1ポイント差の2位になっています。
今日のレースは盛の頑張りにより、総合を守りながらステージ優勝を狙うという走りをすることができた。ステージ優勝はとれなかったが、盛の強力な走りをアピールできた。この調子で最終ステージでも個人総合成績を含めてより多くの
UCIポイントを獲得できたらと思う。
最終ステージも応援よろしくお願いします。
Text : Takumi BEPPU
Special Thanks to
Photo : 鳴島孝至マッサー@SHIMANO RACING TEAM
ステージ2位の盛一大
ステージ11位、ポイント賞2位になった中島康晴
Tour of Thailand 2014
Stage5
1st Sebastian MORA VEDRI (ESP/MATRIX-POWER TAG) Time 2h55m32s
2nd Kazuhiro MORI (JPN/AISAN Racing Team) s.t.
3rd Sarawut SIRIRONNACHAI (THA/THAILAND National Team) s.t.
...
11th Yasuharu NAKAJIMA (JPN/AISAN Racing Team) +22s
16th Shimpei FUKUDA (JPN/AISAN Racing Team) +22s
74th Taiji NISHITANI (JPN/AISAN Racing Team) +35s
83rd Ryohei KOMORI (JPN/AISAN Racing Team) +1m19s
Start 85 riders/Finish 85 riders
General Classification
1st King Lok CHEUNG (HKG/Hong Kong National Team) Time 21h39m48s
2nd Yasuharu NAKAJIMA (JPN/AISAN Racing Team) +4s
3rd Francisco MANCEBO (ESP/Skydive Dubai Pro Cycling) +7s
...
15th Taiji NISHITANI (JPN/AISAN Racing Team) +5m45s
26th Ryohei KOMORI (JPN/AISAN Racing Team) +15m18s
32nd Kazuhiro MORI (JPN/AISAN Racing Team) +17m57s
81st Shimpei FUKUDA (JPN/AISAN Racing Team) +50m21s
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