ツールドランカウイ2014最終の第10ステージはTasik KenyirからKuala Terengganuの1周5kmのコースを6周する103.1km。
最終ステージの今日もいつもと同じような展開で数人の選手が逃げ、集団がコントロールをする。レースはクアラトレンガヌの周回に入ってから集団がタイム差を縮め始める。残り2周の残り2km地点で西谷泰治がパンク。その後ハイスピードで集団が進む中なんとか集団に復帰した。そして最後はゴールスプリントになり、AstanaのAndrea Guardini選手が優勝。西谷泰治がアジア選手最高位の4位でフィニッシュした。その結果からUCIポイントを7ポイント獲得した。
今年のランカウイはスプリンターチームで戦うことを早い段階から決めていて、事前の合宿でもスプリントでの勝利に向けていただけに、レース前半での落車によるリタイアは非常に残念だった。また伊藤雅和・平塚吉光にはゲンティンハイランドでの挑戦の他に、その後の平坦ステージで起こるであろう総合上位陣の逆転をかけた逃げに乗って自分たちの総合を上げていこうという作戦もできず終いになった。しかしながら今回もUCIプロツアー、UCIプロコンチネンタルチームを相手に走ることで、選手たちも感じることは多かったことと思います。自分たちUCIコンチネンタルチームではゴールスプリントのときや逃げを打つときでもやはりプロツアー、プロコンとは扱われた方違う。だからそこで彼らに焦りを感じさせるくらいのパフォーマンスを発揮することで、今後のレースでの存在感も違った物になってくる。そのくらいのレベルのパフォーマンスを身につけることが、今後の大きな課題だろう。そこまできて初めて、プロツアー・プロコンチネンタルのチームの選手と同等に走れるような環境が手に入るのだと思う。愛三工業レーシングチームがアジアで活動することと同時に、近い将来に愛三工業レーシングチームから世界へ羽ばたく選手がでてくることを切に願う。
今回のレースも応援ありがとうございました。日々起こるいろいろなことに対して、選手もスタッフもかなり苦しみましたが、応援してくださる方々のおかげで、無事に最終ステージのフィニッシュを越えることができました。期待通りの結果をお知らせすることはできませんでしたが、選手たちは精一杯自分たちのベストな走りができたと思います。そんな素晴らしい選手たちをまた応援してください。またケガをしてしまった選手たちは、本人たちが一番悔しい思いをしています。彼らの復帰戦も次々やってきますので、より一層の応援をよろしくお願いします。みなさんの応援でよりよいパフォーマンスを出すことができます。
チームの次のスケジュールは4月1日から6日まで行われるツアーオブタイランド(UCI Asia Tour 2.2)です。出場選手は近日発表しますので、それまでお待ちください。
10日間熱い応援ありがとうございました!
Text : Takumi BEPPU
Photo : Sonoko TANAKA
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