10月13日(日)に愛知県・知多郡美浜町で行われた第3回 JBCF 知多半島・美浜クリテリウムにAISAN Development Team U-26が出場しました。JBCFのレースには3度目の出場になります。ADTのメンバーは来るジャパンカップ、インドネシアで行われるツール・ド・イジェンに向けての合宿からの参加になりました。
故障開け一戦目の福田 真平
スタートに向け集中する木守 望
コンディションのよい平塚 吉光
伊藤 雅和と中島 康仁メカニック
レースは序盤に8名の逃げが決まり、それを伊藤・平塚を中心に差をつめる動きをした。タイム差が詰まってきたところで、すぐに逃げを捕まえてしまうとゴールまでまたアタック合戦が続いてしまうと判断した伊藤が、あえて逃げ手段を吸収せずに射程距離の差に保っておく。残り2周になると各チームがアタックを開始するも、決定的なものは決まらず最後は集団でのゴールスプリントに。
メイン集団を牽引しつづけた伊藤 雅和
最後の直線は向い風だったのと、メインにペースを上げるチームがなかったこともあり、集団が一列に伸びずに不安定なままゴールに向かうカオス状態に。とっさの判断でラインを変えた木守が5位でフィニッシュした。福田はメインのラインでゴールし7位でのフィニッシュ。
とっさにラインを変えた木守 望が5位
今回のレースはスプリンターを抱えるチームとしては定石の動きをして、最後は純粋に位置取りやスプリント力の差で優勝を逃してしまった。しかしながら若手4人でその時の状況判断をして、しっかりとレースを振り出しに戻り、集団ゴールスプリントができたということが重要。現在はレース中の無線が使えない中でのレースとなり、そのときそのときの判断は選手自身がやらなければいけない。無線を使っていた世代の選手たちは過去の経験から判断する能力を持っているが、現在の若い世代の選手は未だに状況判断ができていないことが目立つ。それがチーム全体の動きにつながり、インターナショナルレースでの経験不足が露呈してしまう。個々の力の底上げも必要だが、レースの流れを見てそこから次の動きを判断をする能力も養っていかなければ、より強大な力のあるチームに立ち向かっていく際に、大きな力を生み出せなくなってしまう。そのようなことから、今回の若手だけでレースを展開するチーム、という発想は悪くないと感じた。来期も継続ができるならやっていきたいと思う。
Text. Takumi BEPPU
Photo. AISAN Racing Team
第3回 JBCF 知多半島・美浜クリテリウム
結果
1位 畑中 勇介(シマノレーシング)
2位 マリウス ヴィジアック(マトリックス)
3位 大久保 陣(Team UKYO)
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5位 木守 望(AISAN Development Team U-26)
7位 福田 真平(AISAN Development Team U-26)
45位 伊藤 雅和(AISAN Development Team U-26)
66位 平塚 吉光(AISAN Development Team U-26)
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