JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE (UCI 1.HC)
今年は例年よりもUCIプロツアーチームが3チーム多い、7チームが参加するレベルの高いレースになりました。UCIプロコンチネンタルチームが1チーム、UCIコンチネンタルチームが8チーム、ナショナルチームが1チームの計17チームが出場しました。
金曜日のチームプレゼンテーション。ジャパンカップ2013のメンバー
<ジャパンカップ・クリテリウム>
土曜日に行われたクリテリウムは宇都宮の市内の周回コースを走る1.55kmを20周するレースでした。
チームは日曜日のレースをメインに考えていたので、各々調子をみて走ることを念頭にスタートしました。レースは終始ハイスピードで進み、UCIプロツアーのチームをメインに集団がコントロールされる。逃げも最後まで決まらず、ゴールスプリントになる。愛三からは盛がゴール300mで先頭に立ちスプリントを開始したが、8位でのフィニッシュとなった。ハイスピードレースでもしっかりといい位置でスプリントに入れるのは、盛の持ち味だ。他の選手たちも特に大きなトラブルもなくゴールした。
8位に入った盛 一大
ゴールスプリント
ジャパンカップ・クリテリウム
1位 Steele VON HOFF(ガーミン・シャープ) Time 0:42'48"
2位 Bernhard EISEL(スカイプロサイクリング)s.t.
3位 Metteo TRENTIN(オメガファーマ・クイックステップ)s.t.
...
8位 盛 一大 s.t.
27位 西谷 泰治 +4"
49位 平塚 吉光 +19"
61位 中島 康晴 +42"
78位 伊藤 雅和 +42"
出走89名/完走85名
<ジャパンカップサイクルロードレース>
日曜日のロードレースは雨の降る中でのレースになった。日曜日が雨になったのは2000年、2001年以来。10月の宇都宮は雨が降ると非常に寒く、集団で走っていても体温がどんどん奪われていく。
愛三工業レーシングチームは毎年優勝を狙っている西谷泰治を中心に、一人でも多く先頭集団に入り、UCIポイントを獲得することを目標にしました。今年はプロツアーチームの数が多く、例年と展開になる可能性もあったので、プロツアーチームが逃げに選手を送り込まなければ、愛三からも入れずに最後の勝負に備えることを伝えました。
レースはスタートしてプロツアーチームが入っていない逃げができ、例年通りの展開で進んでいく。10名程の逃げ集団は淡々と逃げ続けるが、人数の割に差が開かないのは集団を牽引している選手たちが強力だからだろう。しかしこの展開になると集団内は走っているだけでも寒い状況。多くの選手が寒さで脱落してく。愛三の選手たちは5人全員が終盤まで残っていた。ここで先頭を引くのに愛三からも選手を送り込むのが定石だが、今回はポイントを確実に取りにいきたいということで、全員待機させてもらう。
そして集団は例年通りラスト2周でペースが上げる。集団は一気にバラバラになり、先頭に残れたのは西谷のみ。しかし周りはプロツアーチームが各2名づつ残している。不利な状態でさらに不利な展開。しかし西谷がここに残っていることに彼の強さがある。しかしラスト1周の古賀志林道の上りで先頭から遅れてしまう。
古賀志林道を越えて先頭1名、後続4名、その後ろに西谷を含む4名。西谷の集団は前の4名を視界には捕らえているが、他の3名のチームは前にチームメイトを乗せているので先頭を引くのは西谷のみ。そして田
野の交差点を曲がった後の上りで、その3名がアタックして西谷を置いていく。西谷は懸命に前を追いかけて前の3名と7秒差の9位でゴール。終わってみると2位まで19秒差しかなく、もう一人チームメイト、もしくは日本人選手がいてくれたら表彰台は狙えたかもしれない順位だった。後続集団には平塚が残り、20位でゴールした。
厳しいレースをポイント圏内の9位でフィニッシュした西谷
9位でゴールした西谷はUCIポイントを9ポイント獲得した。今大会でUCIポイントを獲得したのは4位のTeam Nippoのアレドンド選手と西谷のみとなった。(アレドンド選手は来年はUCIプロツアーの登録になるため、今回のポイントは2014年は消滅)
アジア最優秀選手賞を受賞した西谷
今年のジャパンカップも海外との差を見せつけられた結果になったが、西谷の走りがいつも希望を与えてくれる。力の差はあれど、先頭に多くの選手を残すことができれば、やられ放題にはならないはずだ。チーム内でももちろんのこと、日本という単位での選手強化のために、これからも愛三工業レーシングチームは世界レベルを目指してアジアなどの国際舞台でのレース活動をしていきたいと思います。
【追記】
これは前から言われていることだが、欧米の選手はアジアの選手に比べて寒さに強い印象だ。表彰式でも寒そうにしていた海外選手はほとんどいなかった。(クネゴ選手は少し震えていたが)ロードレースはこういった人種的な差がある中を埋めていかなければ勝負ができないところも非常に過酷だ。
ジャパンカップサイクルロードレース
結果
1位 Michael ROGRES(サクソバンク・ティンコフ)
2位 Jack BAUER(ガーミン・シャープ)
3位 Damiano CUNEGO(ランプレ・メリダ)
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9位 西谷 泰治
20位 平塚 吉光
31位 中島 康晴
DNF 盛 一大、伊藤 雅和
出走84名/完走39名
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