Tour de Kumano 2013
Stage3
10km*10Laps = 100km
ツールド熊野第3ステージは例年通りの和歌山県の太地町で行われました。
第2ステージ終了時で個人総合成績は同じチームの選手が1位と2位に入っていて、さらにはスプリントポイントも同じような状態。山岳賞は2位が入れ替わる可能性はあるが、Team UKYOの阿部選手は前日の落車の影響でDNS。そうなるともう逃げるかゴールスプリントに2択しかないが、逃げるにしてもTeam NippoとVini Fantiniの2チームのコントロールになることは目に見えているので、ゴールまで逃げ切るには他のチームの協力も必要になる。しかしそこまで強力な逃げをできるチームも限られている。強力なスプリンターのいるチームはVini FantiniとGenesys。そしてTeam Nippoもタイム差をつけられるような逃げを容認したくない・・・などなどの状況から、チームとして何ができるか、何を得ることができるかを考えた場合、区間優勝してUCIポイントを獲得することしかない。ということで愛三工業レーシングチームはゴールスプリント狙うことに。
レースは案の定少人数の逃げグループができた。そんなに激しいアタック合戦にはならない。一見タイム差が開いていたので逃げが強力に見えるが、ただコントロールが一定ペースだっただけの話で、実際にはすぐに詰まるタイム差だった。愛三からは木守望を集団の牽引に入れて、スプリントをすることを主張。こういうときは協調体制を取っておいた方が最終的によい方に回ることが多い。そして最後は作戦通りゴールスプリントになる。TOJから体調不良をおして走っていた西谷泰治がスプリントに参加するも、疲労が抜けきれておらず8位でのフィニッシュとなった。Vini Fatniniが最初から最後までコントロールして勝利した完璧なレースになってしまった。平均時速が山岳コースの第2ステージより遅かったということも、このレースがコントロール下におかれていたことを物語る。
今回のレースではUCIポイントを獲得することができなかった。反省点は山ほどあるが、レースはまだ続くので、その悔しさをバネに次のレースではさらに集中力を高めていきたい。次のレースは6月9日から6月16日まで行われる「ツールド韓国（UCI 2.2）」です。選手7名で多くの欧米のチームが参加します。アグレッシブなレースになることが予想されるので、テンションを上げていきたいと思います。その後は大分県で行われる「全日本選手権ロードレース（National Championship）に出場します。
引き続き応援よろしくお願いします。
Team Nippo、Vini Fantiniの選手らと集団を牽引する木守 望
スプリンターの福田 真平をサポートする中島 康晴
西谷 泰治と盛 一大
Text, Takumi BEPPU
Photo, AISAN Supporters Club (Special Thanks!)
ツール・ド・熊野2013
第3ステージ
結果
1位 Mattia POZZO（Vini Fantini）2h28m41
2位 Michele MERLO （Vini Fantini）2h28m41s
3位 Simone CAMPAGNARO（Team Nippo）2h28m41s
...
8位 西谷 泰治（愛三工業レーシングチーム）2h28m41s
14位 盛 一大（愛三工業レーシングチーム）2h28m41s
24位 平塚 吉光（愛三工業レーシングチーム）2h28m41s
28位 福田 真平（愛三工業レーシングチーム）2h28m41s
42位 中島 康晴（愛三工業レーシングチーム）2h28m41s
67位 木守 望（愛三工業レーシングチーム）2h31m57s
出走88名／完走83名
個人総合成績
1位 Julian David ARREDONDO（Team Nippo） 7h38m38s
2位 Fortunato BALIANI（Team Nippo）7h38m43s
3位 Nathan EARLE（Huon-Genesys）7h39h02s
...
18位 平塚 吉光（愛三工業レーシングチーム）+6m10s
22位 中島 康晴（愛三工業レーシングチーム）+6m13s
25位 盛 一大（愛三工業レーシングチーム）+6m15s
40位 西谷 泰治（愛三工業レーシングチーム）+11m48s
72位 福田 真平（愛三工業レーシングチーム）+18m04s
76位 木守 望（愛三工業レーシングチーム）+21m22s
チーム総合成績
1位 Team Nippo - DE ROSA 22h56m40s
...
7位 愛三工業レーシングチーム +17m54s
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