REPORT

6/1 ツール・ド・熊野2013 第2ステージ リポート

Tour de Kumano 2013
Stage2
109.3km

ツールド熊野第2ステージは熊野山岳ステージ。距離は短いものの、2級山岳ポイントの丸山千枚田を2回、そして1級山岳ポイントの札立峠を1回上る過酷なステージです。

愛三工業レーシングチームの作戦は、今回のチームの状態では上りの強い海外勢と勝負するのは厳しいと判断して、できる限り逃げに選手を送り込みタイム差をつけた状態で上りに入ること。そのためには逃げの人数が多い必要があったので、他のチームの動きも重要な要因になりました。

最初にすんなり逃げが決まり、作戦通りに愛三からは平塚 吉光が入りました。しかしそこまで激しいアタック合戦でなかったということは、他のチームがあまり積極的でなかったということ。アジアのレースでも2クラスでよくあることなのですが、力のないチームは完走できるかどうか自体が不安になってしまうため、山のステージでは全く動かなくなる。レベルの高いレースでは山岳に強いチーム、そして総合リーダーを持っているチームを苦しめるため、山の前にはかなり激しいアタック合戦が行われ、そしてみんなが苦しくなったときに逃げが決まる。だからコントロールするチームも苦しくなる。

今回のような展開だとコントロールするチームは完全に「逃がし」ていて、自分たちのタイミングでいつでも逃げを捕まえる準備をしています。コントロールしているチームがTeam NippoとVini Fantiniの強力な2チームだったため、余裕を持って上りの入り口まで差を開いてくれるかなと思いましたが、意外と定石に上り口で逃げ集団は捕らえられてしまい、逃げの人数が5人でもそこまでの脅威にはなりませんでした。

その後は平塚が上りで第2集団で上り始めましたが、逃げの疲労もあり最終的に盛 一大と中島 康晴と同じ第4集団でのゴールとなりました。西谷 泰治もその集団にいましたが、札立峠が終わってから少しでもタイム差を詰めようと自分が犠牲になり丸山千枚田の麓まで先頭と4分差をキープし、その後集団から離脱しています。チーム最高位は中島 康晴のステージ20位でした。

最終第3ステージは太地町の100kmのレースです。チームにとってポイントをとれる最後のチャンスです。チーム一丸となってできる限りのことをしてレースを終えたいと思います。

引き続き応援よろしくお願いします。

Text. Takumi BEPPU

ツール・ド・熊野2013
第2ステージ
結果
1位 Julian David ARREDONDO(Team Nippo) 2h39m17s
2位 Fortunato BALIANI(Team Nippo)2h39m17
3位 Nathan EARLE(Huon-Genesysy)2h39m37
...
20位 中島 康晴(愛三工業レーシングチーム)2h45m20s
26位 平塚 吉光(愛三工業レーシングチーム)2h45m20s
28位 盛  一大(愛三工業レーシングチーム)2h45m28s
38位 西谷 泰治(愛三工業レーシングチーム)2h50m57s
73位 木守  望(愛三工業レーシングチーム)2h53m01s
78位 福田 真平(愛三工業レーシングチーム)2h53m01s
出走99名/完走89名

個人総合成績
1位 Julian David ARREDONDO(Team Nippo) 5h09m57s
2位 Fortunato BALIANI(Team Nippo)5h10m02s
3位 Nathan EARLE(Huon-Genesys)
...
18位 平塚 吉光(愛三工業レーシングチーム)
22位 中島 康晴(愛三工業レーシングチーム)
25位 盛  一大(愛三工業レーシングチーム)
40位 西谷 泰治(愛三工業レーシングチーム)
72位 福田 真平(愛三工業レーシングチーム)
76位 木守  望(愛三工業レーシングチーム)

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