AISAN Develpment Team U-26が4月27日に群馬県・群馬サイクルスポーツセンターで行われた「JBCF 第5回 JBCF 群馬CSCロードレースに出場しました。AISAN Development Teamとして2回目のレースで、初のロードレースになりました。コースは群馬CSCの6kmサーキットを20周する120km。非常に寒い天気の中124名の選手が出走しました。
AISAN Development Team U-26のレースでは若い選手たちに自分でレースを考え、組み立て、時には話し合ってレースを走り、結果を求めるようにしています。監督の自分から伝えた情報は展開の予想、コースの走り方、他チームの有力選手の情報共有くらいで、選手たちはそのときの状況判断に応じてその場で走り方を考えます。選手たちが自分たちで考えて走ることができなければ、めまぐるしく状況の変わるロードレースでは結果を残すことができません。
海外のレースなどではラインレースが多く、チームカーへ下がって情報をえることができないこともあります。そんなときは自分たちの頭で考えてレースをしなければなりません。ベテラン選手の指示があればそれでよいのかもしれませんが、それでは指示に頼ることが当たり前になってしまい、いつまで経っても指示なしでは走れなくなってしまいます。若い選手たちだけで考え、展開していくことで、若い選手たちには、選手としての自立も考えてレースをすることは非常に重要です。そしてそこで培った経験を生かし、より大きな舞台でベテラン選手と力を合わせて、より大きな結果を求めていくというのが理想的な形です。
今回のレースでは4人と最初から数的には不利な状況でしたが、伊藤雅和が中盤に3名の逃げの追走の動きを見せて他チームにプレッシャーをかけ、福田真平と平塚吉光が13人の決定的な逃げに乗りました。そしてその逃げグループの中から平塚が福田にスプリントを託してアタック。その結果グループを活性化させ、レースを動かしました。最後は先頭の2名に追いつくことができませんでしたが、福田が前回大会のスプリントで優勝しているマトリックスのヴィズィアック選手にスプリントで先行し、3位に入りました。また木守望も後続集団の先頭でゴールしています。
各選手がそれぞれの動きに対応し、レースを作りながら福田を入賞に導きました。ポイントポイントでは修正した方がよい動きはありましたが、こういう反省も経験しなければわからないことが多いので、今回の結果から学ぶことができればそれでよいです。今回のレースも今後の国際レースに向けて大きな収穫になりました。
次回のJBCF Jプロツアーのレースは未定ですが、若い選手たちで国内レースに出場・展開を作り、国内ロードレースの発展に貢献できれば幸いです。
応援ありがとうございました。愛三工業レーシングチームの次のレースは5月19日から5月26日まで行われるTour of Japan UCI 2.1です。引き続きよろしくお願いします。
Text&Photo Takumi BEPPU
快晴でしたが非常に寒い気候で行われました
ローラーでアップする選手たち
アップ中でも気さくに取材に対応する福田 真平
124名がスタート
平塚 吉光
アタックに反応する木守 望
伊藤 雅和
逃げグループのローテーションをこなす福田 真平
福田のゴールスプリント
表彰式
JBCF 群馬CSCロードレース Day-1
結果
1位 窪木 一茂(マトリックス・パワータグ)3時間07分25秒
2位 ホセ・ビンセンテ(TEAM UKYO) +s.t.
3位 福田 真平(AISAN Development Team U-26)+30秒
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11位 平塚 吉光(AISAN Development Team U-26)+2分08秒
14位 木守 望(AISAN Development Team U-26)+3分04秒
40位 伊藤 雅和(AISAN Development Team U-26)+3分13秒
出走124名/完走73名
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