REPORT

9/9 ツアー・オブ・チャイナ1 第3ステージ リポート

Tour of China 2012
Stage3
Lantian, Xi'an - Shangluo
125.6km

ツアー・オブ・チャイナ第3ステージは西安の郊外の街、蓝田から商洛までの125.6kmで行われました。3日間滞在した西安の中心を離れ、朝に52kmの移動をして蓝田のスタート地点へ。今日のステージは蓝田の街を3周して商洛に向かって行き、途中2級の山岳ポイント、スプリントを経て商洛の街にゴールするコースレイアウト。

今日の愛三工業レーシングの作戦は、今回は上りが強い選手が多いので、自分の行けるところまで行って自分の力を試すこと。そして先頭集団に入っていたら区間優勝を狙う。つまり人数が絞られた集団に残っていれば、総合成績のアップも可能ということもあり、選手個々の実力が試されるステージになりました。

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蓝田の街の周回ではアタックが繰り返され、中島康晴が要所要所で逃げに乗り、よい動きをする。しかし決定的な逃げは決まらず、レースはそのまま山岳へ向かって進む。

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レースマニュアルには高速道路と書いてあった上りは実際はしっかりとした峠道で、例えていると有料道路の峠のようなイメージ。しかしながら勾配はそこまでキツくないので、速いペースで進んでいく。中盤にさしかかるところで集団から遅れる選手が出始める。山岳越えたところで集団の人数は80名弱。思っていたよりも多い数の選手が残っていたので、その結果はレースのレベルの高さを物語りました。

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愛三工業レーシングからは西谷泰治と盛一大が残りました。先頭に2人が残ったことで、区間優勝への臨みがぐっと高まります。

先頭集団では細かい逃げ決まっては捕まりを繰り返し、最後は80名弱の集団でのゴールスプリントに。ゴール前で盛が西谷のために先行をすると各チームの選手たちで盛の後ろが取り合いになり、西谷がうまく盛の後ろに入れず、さらに前でメカトラでブレーキをかける選手にブロックされてまともに一度止まってさらに踏み直してスプリントをして7位でゴール。盛が9位に入りました。優勝をしたのは盛の後ろに入っていたTeam Type1のILESIC選手。これでType 1は区間2連勝になりました。

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今回はかなり区間優勝の可能性が高いステージでしたが、いろいろなことが重なり合ってなかなか区間優勝をさせてもらえません。そういう部分も2.1クラスということでしょう。よいところでは初日の盛のスプリントの先行のイメージが協力だったようで、各チームのスプリンターが盛の後ろを取り合ったということ。チームがスプリントをするイメージを各チームが持ってもらえると、これから集団ゴールのときに主張が通る可能性が高くなりました。今後は平坦の周回コースが多いので、このイメージはチームにとってプラスに働くことでしょう。

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明日は1回目の移動日です。商洛から襄阻までの374kmの移動です。あまりストレスに思わず、のんびり中国の景色を堪能しながら移動したいと思っています。明後日の第4ステージは襄阳の街の中を変則的に周回をする102.4kmのステージになっています。

だんだんとポイント獲得の順位に近づいてきました。今後のステージも期待してください。
応援よろしくお願いします。

Text. Takumi BEPPU


ツアー・オブ・チャイナ2012
第3ステージ 結果
1. Aldo Ino ILESIC (TT1) 2h49m32s
2. Tyler MAGNER (BHO) s,t,
3. Ivar Niels SLIK (RB3) s.t.
...
7. Taiji NISHITANI (AIS) s.t.
9. Kazuhiro Mori (AIS) s.t.
103. Takeaki AYABE +14m34
104. Yasuharu NAKAJIMA
105. Shimpei FUKUDA
108. Masakazu ITO
Start 124/Finish 124

個人総合成績
1. Martin PEDERSEN (CWO) 5h13m37s
2. Frei THOMAS (CWO) +2
3. Stefan SCHUMACHER (CWO)
...
54. Taiji NISHITANI (AIS) +1m15s
56. Kazuhiro MORI (AIS) +1m15s
94. Yasuharu NAKAJIMA (AIS) +15m49s
95. Masakazu Ito (AIS)
96. Takeaki Ayabe (AIS)
122. Shimpei Fukuda (AIS) +17m59s

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