第29回シマノ鈴鹿国際ロードレース
8月26日（日） 三重県・鈴鹿サーキット 5.8km×10周 58km
8月26日(日)に三重県・鈴鹿サーキットで行われたシマノ鈴鹿国際ロードレースに出場しました。毎年恒例の夏の最後のイベント「シマノ鈴鹿」に、今年も愛三工業レーシングは9人全員での出場になりました。
スタートセレモニーでファンの方々とハイタッチをする選手たち
レース前に「今日は積極的に多くのメンバーを先頭に入れること。そしてそこから状況に合わせてみんなで相談して有利な展開に持ち込もう。」という作戦の通り、レース中盤に西谷・盛を含む10名弱の先行グループが形成された。後に愛三の選手を5名含んだ15名ほどの追走集団が前を行く先行グループに合流して、約25名の先頭集団の中に中に愛三から7名入れることに成功しました。しかしながら積極的な走りからくる暑さでオーバーヒートを起こし身体の動きが止まってしまい遅れる選手も。今日の暑さとスピードがいかに苦しいかを感じとることができました。
積極的に集団前方にチームで位置を取る
レース中盤。西谷泰治・盛一大が逃げに乗る
アタックをチェックする中島康晴
本来の力を取り戻しつつある綾部勇成の力強い走り
最後まで諦めずに集団を引いた鈴木謙一・盛一大
そしてラスト1周半で招待選手のアルゴス・シマノのTimmer選手が単独でアタック。集団とのタイム差をみるみる開いていきました。愛三はスプリントを狙っていたこともあり、積極的に集団をコントロールしました。しかしTimmer選手の独走力が強力で、なかなかタイム差が縮めることができず、また他チームも愛三のコントロールを頼っていたようで協力を得ることができません。
こーのような状況の中、ラスト1周で盛が強力な引きを見せます。盛のスピードは他を圧倒していてみるみるタイム差が詰まってTimmer選手を射程距離に捉えました。しかし盛が引いているときに追走集団が中切れで分裂。前のグループに残ったのは5名で、そこに愛三からは伊藤だけが残りました。しかし伊藤は集団が分裂していることに気づいておらず、まさか自分がスプリントをすると思っていなかったのでまともにスプリントができませんでした。追走集団の最後の5位でフィニッシュになりましたが、最後まで脚を使いながらそこまで残れたことは、伊藤の仕上がりのよさを教えてくれました。
国際ロード 表彰式
5位に入った伊藤雅和
期待していたアタッカーの中島がオーバーヒートで止まってしまったこと、スプリンターの福田と木守が先頭に入れなかったことなど、チームの作戦の幅が狭まってしまったことは残念でしたが、それでもなお諦めずに優勝を目指して先頭を追い1位を目指したことは、選手たちの優勝に拘る気持ちの強さを十分に感じさせてくれました。
次回のレースは9月7日から9月15日まで行われるツアーオブチャイナ1(UCI 2.1)と9月17日から9月23日まで行われるツアーオブチャイナ2(UCI 2.1)の連戦です。このレースの結果で2012年度のUCIランキングが決定されます。シマノ鈴鹿でも垣間見えることができた愛三の優勝への拘りで1つでも多くの結果を残し、目標とするアジアツアーランキング1位を狙います。
今年もたくさんのファンの方々からの応援をいただきました。
引き続き更なる飛躍を目指す愛三工業レーシングを応援よろしくお願いします。
温かい応援ありがとうございました。
text:Takumi Beppu
Photo:Tsubasa Sawada / Aisan Supporter's club (Special Thanks!)
シマノ鈴鹿国際ロードレース
結果
1位 Albert Timmer (アルゴス・シマノ） 1h18m43s
2位 増田 成幸（宇都宮ブリッツェン） +0s
3位 鈴木 譲 （シマノレーシング） +0s
4位 飯野 智行（宇都宮ブリッツェン） +1s
5位 伊藤 雅和（愛三工業レーシング） +4s
6位 初山 翔 （宇都宮ブリッツェン） +27s
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9位 西谷 泰治（愛三工業レーシング）
17位 綾部 勇成（愛三工業レーシング）
18位 盛 一大（愛三工業レーシング）
85位 木守 望（愛三工業レーシング）
91位 福田 真平（愛三工業レーシング）
96位 品川 真寛（愛三工業レーシング）
110位 中島 康晴（愛三工業レーシング）
113位 鈴木 謙一（愛三工業レーシング）
出走174人／完走118人
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