Tour of Japan
Stage3
"Iida stage"
7.3km+12.2km*12lap+1.6km=148km
ツアーオブジャパン第3ステージ。第3ステージの飯田ステージはツアーオブジャパンでも1・2を争う難コース。自分も選手をやっているときはこのコースに何度も苦しめられました。このステージはいつも先頭集団が10人くらいに絞られて、さらに日本人は5人に満たないこともしばしば。このコースで先頭に残るということは、国内でトップの力があることを証明できるコースでもあります。
スタート前に集中力を高める西谷
愛三工業レーシングの作戦は西谷泰治がその時点で7秒差の総合5位だったため、まずは先頭集団に人数を残すこと、そしてゴールスプリントでボーナスタイムを稼いでリーダージャージを狙うことでした。
レースはスタートしていきなりのペースアップ。先頭に40名が抜け出す。愛三レーシングはそこで何人かの選手が遅れてしまい、かなりの後手に回ってしまう。西谷だけは前に残り、アタックに反応する。3周を完了するとペースも安定する。しかし遅れてしまった集団は2分以上の差をなかなか埋めることができない。
レース中盤先頭は34名に絞られる。そこに愛三は西谷1名。他チームは多くの選手を乗せているので圧倒的に不利な状態だ。しかしそこからそれぞれの有力チームの選手が入った先行集団ができ、そこに西谷はすかさずチェックをして合流。13名の先行集団ができる。そこにはそれぞれの有力チームが入っているので、数を乗せているチームも追走の脚を緩める。西谷の判断でかなりいい状態に持ち込んだ。
先頭集団で孤軍奮闘する西谷
そしてラスト2周の上り区間でNippoの選手が満を持してアタック。このアタックはかなり強力で、13名の集団は4名、2名、7名のグループに分かれる。西谷は7名のグループ。そのグループはそれぞれその差を維持したままラスト1周に入り、再び上り区間でNippoの選手がアタックをし、これには誰も反応できず、その選手は先行。さらにもう1人のNippoの選手が合流し、その2人は上り区間だけで後続の2名に1分30秒もの差をつけ、そのままゴールまでいき、ワンツーフィニッシュ。西谷のいる7名の集団はそのまま協力してゴールまで走り続けたが、最終的にタイム差が3分53秒まで広がってしまった。西谷はレースの序盤から終盤まで脚を使い続けていたので、ゴールスプリントをする力もなく、その集団の差後尾の13位でのゴールになりました。そして総合はそれまでのタイム差があったので、UCIポイント圏内の7位に留まることができました。チームとしてはチーム力の弱さを露呈してしまい、全くほめられた状態ではなくなってしまいましたが、西谷がその高い実力を発揮して持ち直してくれました。
7名のグループの最後尾でゴールする
翌日は再び移動日を挟み、翌々日からは富士・修善寺・東京と3レース続きます。これからのステージも愛三レーシングはステージ優勝を狙い、またその結果から西谷の総合成績もあげていければと思っています。
明日からのステージも応援よろしくお願いします。
Text. Takumi Beppu
ツアーオブジャパン
第3ステージ 南信州 結果
1. Julian Arredondo Moreno (PPO) 3:58:37
2. Fortunato Baliani (PPO) 3:58:37
3. Tomas Lebas (BGT) 3:59:56
...
13. Taiji Nishitani (AIS) 4:02:30
46. Masahiro Shinagawa 4:12:46
49. Masakazu Ito (AIS) 4:12:46
62. Shimpei Fukuda (AIS)4:12:46
67. Kenichi Suzuki 4:12:46
DNF Nozomu Kimori
Start 89/Finish 69
個人総合成績
1. Julian Arredondo Moreno (PPO) 7:51:24
2. Fortunato Baliani (PPO) +1
3. Tomas Lebas (BGT) +1:31
...
7. Taiji Nishitani (AIS) +3:53
38. Shimpei Fukuda (AIS) +14:18
42. Masakazu Ito (AIS) +14:19
48. Keinchi Suzuki (AIS) +14:24
53. Masahiro Shinagawa (AIS) +14:30
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