Tour of Thailand 2012
Stage5
Chiang Rai - Chiang Khong
130km
ツアーオブタイランド最終日、第5ステージはChiang RaiからChiang Khongまでの130km。ラスト12kmにKing of Mountainがある以外は、比較的フラットなコース設定。
愛三レーシングの作戦は、勝負所の最後のKOMでチーム一丸となって攻撃を仕掛け、品川 真寛で区間優勝を狙う作戦。最後の最後まで何が起こるかわからないので、貪欲に勝利を目指すこと。
レースがスタートしてすぐに中島 康晴を含む10名の逃げグループが形成される。逃げグループはメイン集団との差をどんどん開き、最大で5分の差をつける。中島は総合で4分20秒遅れだったので、一時ヴァーチャルリーダーとなり、総合争いのチームにタイム差でプレッシャーをかける。
中島 康晴を含む10名の逃げ集団
しかしリーダーチームのオーストラリアやタイナショナルチームが先頭を引く後続集団は、次第にペースをあげてタイム差を徐々に縮めていく。しかし前の先行集団もそこまでペースが落ちることはない。
タイ名物?の未舗装区間を走るメイン集団
そして最後のKOMではタイム差が2分20秒程。先行集団は人数を5人に減らしながらも、KOMを越えゴールに向かう。メイン集団では激しいアタック合戦が繰り返される。
KOMを越えてここから勝負というところで前でコントロールを失って落車した韓国の選手に突っ込み品川が落車。メイン集団では福田真平、伊藤雅和、木守望がゴールスプリントに備える。
最終的に先行集団はメイン集団に8秒の差をつけたまま5人の勝負になり、そこからアタックを決めた韓国のSeo選手が優勝。2秒差で中島が4位に入った。目の前にUCIポイント圏内が見えていただけに非常に悔しいゴールだった。そしてメイン集団では木守が11位でゴール。初日から厳しいレースをしていた木守だったが、最後に次につながるよいレースをした。
区間4位に入った中島 康晴
最終日によい走りをした木守 望
最終的には品川が落車をして順位を失ったので、個人総合では中島の13位がチームで最高位になった。結局今年のツアーオブタイランドではUCIポイントの獲得はできなかった。
今回のレースは山岳コースだけでは総合成績は決まらず、リーダーチームのコントロールの安定感のなさから10名以上の逃げが決まるステージがほとんどだった。見ているとアンダー23の選手たちで構成されたチームが、このクラスで勝負すること、リーダーになることの勉強をしているようにも見えた。そんな中で自分たちの立ち位置がどこにあって、どうやってレースを組み立てて、どうやって結果を残していくかということが明確に見えたレースだった。日本のアジアツアーをメインに活動するチームとして、より高いレベルでのレースを要求されているようにも感じられる反省の残るレースでした。
次回のレースは4月14日から4月17日まで行われるツールドフィリピンです。今回のレースで感じたことを今後のレースにつなげ、アジアツアーの上位チームとしてのレースができたらと思います。
今後もレースは続きます。引き続き愛三工業レーシングの活躍をご期待ください。
ツアーオブタイランド
第5ステージ 結果
1. Joon Yong Seo (SCT) 3:01:44
2. Bradley Hall (PBR) +2
3. Mohd N.R. Zainal (MAS) s.t.
...
4. Yasuharu Nakajima s.t.
11. Nozomu Kimori +8
33. Shimpei Fukuda s.t.
41. Masakazu Ito s.t.
94. Masahiro Shinagawa s.t.
総合成績
1. Mitchell Lovelock-Fay (AUS) 15:55:35
2. Muradjan Halmuratov (UZB) +17
3. David Edwards (COP) +26
...
13. Yasuharu Nakajima +4:14
21. Masakazu Ito +7:12
23. Masahiro Shinagawa +7:55
43. Shimpei Fukuda +15:40
96. Nozomu Kimori +47:19
Start 97/Finish 97
チーム総合成績
1. T-Thailand 47:54:45
...
4. Aisan Racing Team +6:19
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