BaojiからFeng Countyまで112kmを走る第3ステージ。途中42.5km地点に標高1524mまで上る1級の山岳と79km地点にスプリントポイントがありました。
愛三レーシングの作戦は序盤に山岳ポイントがあるので、リーダーチームが逃げを容認する場合は上りに自信のない選手は逃げに乗ること。また上りで勝負する選手は前のほうにポジションをとり、先頭を逃さないこと。またその場合はチームでまとまって位置を取ることを念頭において走ることでした。
レースはスタートしていつものようにアタック合戦。途中4人の逃げが逃げている状態から1級山岳がスタートしました。
上り入ってTabriz PetrochemicalのMizubani選手と香港ナショナルのChoi ki ho選手がアタックをして先行。その後Choi選手が遅れてMizubani選手が独走に入って山岳を1位通過。
愛三の選手は鈴木選手がチームで唯一先頭に食らいつき、その後ろの10人前後の位置で通過。他の選手たちは1級山岳に苦しみましたが、2分遅れのリーダージャージのいる集団で無事に山岳を越えました。
下りに入って先頭は23人に。
そこからさらに少人数の集団が追いつき49名の集団になりました。その時点で後ろとのタイム差は3分強。
愛三は5人残ってしまったので後続を引き連れて振り出しに戻すことも考えましたが、鈴木選手が先頭集団で山岳を通過したこと、現段階で後ろの5人の体調がまだ完全でないこと、リーダージャージが遅れていること、後に控える山岳ステージが2級を上ってさらに1級を上ってから40km下ってゴールなことなどから総合成績は鈴木選手に託して、あとの5人はあとのステージを区間狙いに集中させるため追撃はしませんでした。
変に総合争いを考えてしまうと遅れられないプレッシャーがあるので、区間を狙うにも思い切りが足りなくなります。なのでここで区間に集中できるようにこのような作戦をとりました。選手たちには厳しい条件の作戦ですが、思い切って走れたほうが選手たち現在のコンディションなどを考えると合っていると思います。
先頭の49人はそのままゴールへ。ゴールは思ったよりも上っていて、鈴木選手は上りの手前まではいい位置につけていたのですが、前がコースにビックリして止まってしまい、思うようにスプリントに入れなかったようです。
そして先頭から12秒差の40位でゴールしました。他の愛三選手は4分23秒差の集団でゴールしています。勝ったのは韓国ナショナルチームのJan Sun Jae選手。総合リーダーは前日の2位だったGiant KendaのHalmuratov Muradjan選手になっています。
明日は今大会1回目の移動日です。現在いるFang CountyからMianyangまで500kmを車で移動します。最初の150kmは峠道で、後半の350kmは高速道路の移動のようです。移動日であって休息日ではないのですが、できる限りレースの緊張感から解かれて、リラックスして移動したいと思います。
スタート前に補給食の準備をします。
山岳ステージを前にリラックスしている鈴木選手
現地スタッフと打ち合わせをする中島メカ
ツアーオブチャイナ 第3ステージ 結果
1. Jang Sun Jae (Kor) 2h37m07s
2. Serov Alexandar (Rus)
3. RAKE Christer (TJM)
40. Kenichi Suzuki
76. Takeaki Ayabe
84. Yasuharu Nakajima
90. Taiji Nishitani
95.Masakazu Ito
102. Kazuhiro Mori
start 125/finish 120
ツアー・オブ・チャイナ特設ページ
2011年9月9日~9月20日 UCI AsiaTour 2.1
→ cyclowired.jp でも連日現地レポートが掲載されています!!
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