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ツールドシンカラ2011 stage4 中島が逃げ切りステージ優勝!

6月6日から12日まで開催中の「ツール・ド・シンカラ2011(UCI2.2)」。今日は第4ステージが行なわれました。速報でもお伝えしたとおり、今季愛三レーシングに即戦力として新加入した中島康晴選手が4人の逃げ集団に入り、そのまま逃げ切ってステージ優勝を飾りました。別府匠監督の下、新体制で迎えた2011年シーズン。初戦の「ツールドランカウイ」での区間優勝から数えて愛三レーシングはUCIレース6勝目をマークしました。


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photo:Sonoko TANAKA


59kmのショートステージ、レースは中島選手を含む4名が逃げに乗り先行します。レースはそのままタイム差をつけて進み、最後は中島選手が振り切って逃げ切り優勝を勝ち取りました。中島選手は自転車の強豪 鹿屋体育大学出身の27歳で2007年より梅丹本舗GDRに所属しヨーロッパをベースに活動してきました。国内では2009年熊本国際ロード優勝、国体2連勝など成績も残しています。チームNIPPOを経て今年愛三レーシングに加入。即戦力として活躍が期待されていましたが早速その実力を発揮してくれました。


大学卒業後加入した伊藤選手、木守選手を含む新しいメンバーで臨んでいる今年のツール・ド・シンカラ。ここまでの3ステージではアクシデントも重なり歯車のかみ合わないもどかしさを感じる日もありましたが、それを払拭するような逃げ切り優勝でチームに良いイメージを引き寄せてくれました。
ツール・ド・熊野での2勝に続き、このツール・ド・シンカラでもUCIポイントを獲得。月末の全日本選手権ロードを前に後半戦もさらに勢いに乗って戦っていって欲しいですね!


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ツールドシンカラ2011 第4ステージリポート
text:Takumi BEPPU(Team Manager) photo:Sonoko TANAKA


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今日の第4ステージはBukit TinggiからPayakumbuhにあるLembah Harauという崖から滝が降り注ぐ景勝地にゴールする59kmのステージ。途中にはスプリントポイントが1回ある。今日の作戦は、ゴールスプリントの場合は綾部選手で狙って行き、もし逃げの展開になっても誰かが乗って区間優勝を狙うこと。それにより総合成績のアップも視野に入れて臨んだ。


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レースは9kmのパレード走行を経てスタート。スタートすると第3ステージとは違いアタックがかかる展開。そんな中下りでアザド大学チームの選手がアタック。しばらくタイム差が空いていたので心配になったが、中島選手が香港とプランBの選手とともに合流し4人の逃げ集団を形成した。


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ここで考えなければいけないのは、もしアザド大学の選手が1人で逃げた場合、リーダーチーム以外の区間優勝が欲しいチームが集団を引かなければいけなくなることと、もし追いついてもアザド大学の選手は引いてくれないのでゴールで不利に働くこと。それとプランBの選手の総合がまあまあよかったので、総合ジャンプアップを狙う綾部選手の上に行ってしまうことでした。

今日の場合も、中島選手が逃げに乗ったもののアザド大学の選手は先頭交代を拒否していた。そして逃げも最大1分45秒の差が着いた。アザド大学の選手はゴールスプリントがまあまあ強い選手で、中島選手の総合も上がるがプランBの選手の総合もそこそこあがってしまう。
しかし中島選手が区間優勝、もしくは3位以内に入ればUCIポイントを獲得できる。また、プランBの選手の総合が上がったとしても第3ステージの結果で綾部選手よりも上りは上れていないので、これから来る山岳ステージで逆転は十分可能と考え、中島選手の逃げにゴーサインをだした。


逃げ切りで勝利をもぎ取った中島康晴選手
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中島選手の優勝にガッツポーズの鈴木選手
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綾部キャプテンと喜びを分かち合う
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最後は4人の選手でラスト1kmまで行きプランBの選手が脱落して3人でのゴールスプリント。香港の選手がアタックしそれをアザド大学の選手が追走したところで中島選手がすかさず後ろに入り、最終的にインから香港の選手をかわして1位でゴールを通過しました。そして後ろの集団では綾部選手が2番目でゴールして好調さを見せました。その結果愛三レーシングはチームステージ区間で1位でした。中島選手の優勝はチームにいい流れを与えてくれました。

アザド大学の選手が引いていない不利な状況のスプリントで勝ったことは評価できる優勝でした。これによってUCIポイントを8ポイントを獲得した中島選手は合計で14ポイント所有しています。


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明日の第5ステージはPayakumbuhからSawahluntoまでの79kmのステージです。このステージの最後に設定されている上りは毎年上っており、コースを熟知している愛三レーシングにとって再び区間優勝をするチャンスです。最後の下りでの位置取りが命運を分けますが上りで遅れなければ確実にものにできると思います。実質はあと6ステージありますが残りあと3日。明日のステージも応援よろしくお願いします。


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photo:Sonoko TANAKA


Tour de Singkarak 2011 STAGE 4 ‐ BUKITTINGGI‐LEMBAH HARAU
1 NAKAJIMA Yasuharu (AIS) 1:10:25
2 SAEIDI TANHA Abbas (IUA) 00:00
3 CHEUNG King Lok (HKG) 00:00
4 CALDER Logan (PBR) 00:06
5 JANG Chan Jae (TSG) 01:43
6 AYABE Takeaki (AIS) 01:43
7 SALLEH Mohd Harrif (TSG) 01:43
8 SURYADI Bambang (PSN) 01:43
9 FERINANTO Ferinanto (UBK) 01:43
10 VAN EERD David (GLB) 01:43

22 ITO Masakazu (AIS) 01:43
37 SUZUKI Kenichi (AIS) 01:43
98 KIMORI Nozomu (AIS) 01:43


INDIVIDUAL GENERAL CLASSIFICATION by TIME (YELLOW JERSEY)
1 ZARGARI Amir (IUA) 8:21:55
2 EMAMI Rahim (IUA) 00:06
3 POURSEYEDI Golakhour (IUA) 01:48
4 CHOI Ki Ho (HKG) 05:25
5 BERKEN BOSCH Maint (GLB) 06:14
6 ALISYAHBANA Agung (UTM) 06:53
7 ARISTYA Chelly (PPJ) 07:12
8 FIITRIANTO Hari (UTM) 07:12
9 HILMANT Ryan Ariehaan (UTM) 07:19
10 NAKAJIMA Yasuharu (AIS) 07:24

15 ITO Masakazu (AIS) 08:56
17 AYABE Takeaki (AIS) 09:20
47 SUZUKI Kenichi (AIS) 20:39
54 KIMORI Nozomu (AIS) 22:22


TEAM CLASSIFICATION(STAGE)
1 Aisan Racing Team 24,22,23 3:34:41
2 Azad University 2,5,1 3:34:41 00:00
3 Team Hong Kong‐China 65,62,64 3:34:41 00:00


Singkarak2011
Aisan Racing Team: ツール・ド・シンカラ2011特設ページ


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