26日～29日までの4日間の日程で開催される「ツール・ド・熊野2011(UCI AsiaTour2.2)」。
本日27日は第1ステージが行なわれました。ツイッターなどのツールでは速報をお伝えしましたが、本日の第1ステージで愛三レーシング 福田真平選手がステージ優勝を果たし個人総合時間もトップ、リーダージャージを獲得しました！
UCIレース初優勝 福田真平選手
photo:Sonoko TANAKA
福田選手自身、初のUCIレースでの優勝とリーダージャージ着用です。また昨日のプロローグで3位だった西谷泰治選手も区間3位となり、個人総合時間は1位福田選手、3位西谷選手、9位品川選手で団体総合も1位をキープしています。しかしながら2位のシマノレーシング畑中選手とは3秒差と僅差となっています。
明日からはリーダーチームとしてジャージを守りながらも攻める走りを見せてくれることでしょう。台風も接近してきている明日の第2ステージはツールド熊野名物の山岳ステージ。残り2ステージですがステージ数以上の厳しいレースになると予想されます。愛三レーシングのリーダー死守に応援よろしくお願いします！
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ツール・ド・熊野2011 第1ステージ
text:Takumi BEPPU(Team Manager)
photo:Sonoko TANAKA,Tsubasa SAWADA
今日は新宮市のパレードスタートから熊野川まで行き、そこから1周16.3kmの赤木川清流コースを7周する114.1kmのステージでした。このコースはスタートゴール地点の手前の激坂区間と7.4km小地点の小口折り返しの道が狭く、毎回コーナーの立ち上がりをするので地味に脚にきいてくるコースです。2周目と6周目の激坂の頂上にKOMの山岳賞、4周目のスタートゴール地点にホットスポットのポイント賞がかかっていました。
愛三レーシングの作戦は今回Dangero&Antenucciの選手達が強力なので、総合で上位に複数人送り込んでいることを生かし、チーム全体で攻撃をして集団を分離させ総合争いをある程度の人数に減らす動きを作ることを試みることと、ゴールスプリントになった場合はスプリントのある西谷、福田、品川選手でゴールを狙うことでした。
西谷泰治選手
photo:Tsubasa SAWADA
伊藤雅和選手
photo:Tsubasa SAWADA
品川真寛選手
photo:Tsubasa SAWADA
天候は前日からの予報通り雨で気温も肌寒い中レースは行われました。序盤からDangero&Antenucciの選手達が速いペースで集団をコントロール。けっこういいペースだったので集団からアタックがあっても1～2人しか飛び出すことができず、すぐに吸収される展開。KOMやホットスポットでも一時的には逃げるもののすぐに吸収される。
そしてレースが動き始めたのは終盤の残り2周。香港の選手のアタックに西谷選手が合流。西谷選手は総合3位だったので集団はペースアップ。西谷選手は捕まってしまったがその後のKOMの上り後で盛選手がアタック。するとDagero&Antenucciのバリアーニ選手がすかさずチェックに入る。集団とはだいぶ差が開くが集団スプリントに持ち込みたいチームが全力で牽引してくる。そして盛選手は捕まってしまったがDangero&Antenucciがアタックを嫌ってペースを上げて引き始める。
盛 一大選手
photo:Tsubasa SAWADA
福田真平選手
photo:Sonoko TANAKA
そして最後の1km地点くらいのところでDangero&Antenucciの列車が崩壊して、すかさず愛三レーシングが列車の主導権を握る。最後のコーナーを3番目でクリアした福田選手が西谷選手のために全力でスプリントをする。しかし西谷選手は前の選手がトラブルを起こしてしまったためにうまく着いていくことができなかった。福田選手はそのまま先頭でゴールまで行き優勝。西谷選手は踏み直して3位まで上がった。終わってみたら大成功の1日でした。
若い福田選手が勝ったことでチームの雰囲気は俄然良くなりました。明日からのステージもこの調子で実力を発揮してくれると思います。合宿をした感じだと選手たちは上りも苦にしていないので明日はタフなレースですが期待できます。あと2日間応援よろしくお願いします。(別府匠監督)
photo:Sonoko TANAKA
photo:Tsubasa SAWADA
優勝した福田選手のコメント
最後は後ろにいる西谷さんのためにもがきましたがそのままゴール。久しぶりの優勝でしどろもどろになってました(笑)。2008年の実業団広島以来の優勝です。その後かなり低迷した経験があったので・・・今日の優勝は嬉しいです。
この熊野では全員で総合に絡んでいく走りを求められていますので、チームとしてまず区間１勝できたのは大きいですね。明日の山岳ステージは「寒さ」と「山」という自分的には苦手なものが詰った一日になりそう。
リーダーチームになったので明日の第2ステージは難しいものになりそうですが、愛三の選手は山にもかなり強くなってきているので自分は気合で着いていきたいです。
残り2ステージで自分でなくてもチームの誰かが総合優勝までいければ。それには明日をしっかり乗り越え最終日までに繋がる走りをしたいと思っています。
photo:Sonoko TANAKA
→ツールド熊野2011 公式リザルトはこちらでご確認ください。
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