4月15日(金)に開幕した「ツール・ド・韓国2011(UCI2.2)」は休息日一日を挟む全9ステージで行なわれ今日最終日を迎えました。山岳ステージを終えた最終日は50km未満の短いステージ。
今日の愛三勢は、持ち越しとなっていた中島選手のスプリント賞争いと区間優勝、そして個人総合8位までに与えられるUCIポイント獲得が最大の目標でした。
区間優勝も視野にいれた第9ステージは随所でアシストが入れ替わりながらのレースとなり、結果は盛選手が区間7位に入り個人総合8位、UCIポイント圏内で終えることができました。残念ながら中島選手はスプリント賞を逆転できず2位となりましたが天候や気温など最近のアジアツアー特有の「サバイバル感」を乗り越えながら走り抜き、それぞれに課題や収穫を得ることのできたレースとなりました。
ファンの皆さまには連日多くのご声援を本当にありがとうございました。次回のUCIレースは間が空いてしまいますが、次は皆さんの目の前で熱い走りをお見せできればと思います。今後も応援よろしくお願いします!
第9ステージ、別府匠監督のレースリポートです。
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ツール・ド・韓国2011 Race Report (stage9) 最終日
text.Takumi BEPPU (Team Manager) /photo.Nana WATARAI
今日はレース最終日。Seoul市内のGwanghwmunからOlympic Parkまでの47.7kmのレースでした。スタート地点は王宮の前。市内を走り川沿いのバイパスを走ってオリンピックパークに戻り公園内を回るコースでした。
愛三レーシングの作戦はスプリント賞の逆転と区間優勝。そして盛選手の総合同タイムで上にあがるために他の2名より前でゴールすることでした。ゴール前の道が細くテクニカルだったので、スタート地点の移動の前に下見も行ない万全な体制で臨みました。
早朝からコースの下見をし区間優勝を狙う
最終日のスタートを待つ選手たち
日本からサポーターも応援に駆けつけてくれました
レースはスタートしてから香港ナショナルチームがハイスピードで集団をコントロール。アタックがあるものの香港に封じ込められている。そして集団はひとつのまま27.8km地点のスプリントポイントへ。
リーダージャージを擁するサブウェイチームが牽引しているところに盛選手、西谷選手が中島選手を連れて行き発射したが惜しくも届かずに4位。ポイントをとることができまなかった。しかしポイントを保持している選手はポイントリーダーの選手のみだったため中島選手のスプリント賞2位が確定した。
その後いくつかの逃げができつつも全て吸収され集団はオリンピックパークに入っていく。愛三は位置が少し下がってしまったが前の方で公園を通過。最後はスプリント勝負になり盛選手が区間7位でゴールした。優勝はJelly Bellyチームの選手で今日はチーム区間成績が3位となった。
アイサンフラッグがチームを後押し!
オリンピック大橋を経て公園へ
今日の第9ステージ愛三はチーム区間3位で表彰台へ
中島選手がスプリント賞2位
9ステージにもおよぶツール・ド・韓国が終わりました。今回は第1ステージに決定的な逃げが決まってしまい追い上げるのがとても難しいレースになりました。そして山や寒さなどの環境的要因が厳しかったことがチームに味方したり、裏切ったり。
そんな中、上りの苦手な盛選手が個人総合で8位に入ったことはとても良い収穫だったと思います。西谷選手は初日に遅れてしまいましたがだんだんと調子をあげていき、頼りになるアシストをしてくれました。
そして中島選手が逃げでスプリントポイントを稼いでジャージを獲得。チームを十分にアピールできたと思います。鈴木選手の落車は最近調子が良かっただけに残念でした。鈴木選手のヒルクライムの実力なら十分総合争いはできていたと思うので一刻も早い回復を願っています。
みんな今回のレースからの宿題を持って帰ることと思います。それを次に繋げしっかり結果に出せるのが強い選手の条件だと思っています。ここで感じた反省点、改善点を次のレースまでにしっかりと生かすことを期待します。
次のレースは5月26日~5月29日までのツールド熊野です。今年は国内公式戦初参戦になりますので皆さん熱い応援をぜひお願いします。そして今回も温かい声援をありがとうございました。
ツール・ド・韓国の最終成績についてはチームサイト内特設ページをご覧下さい。
→ Tour de Korea 2011
選手の皆さん 寒い山岳のコースを何日も走りお疲れ様でした 盛選手のUCIポイントの獲得おめでとうございます 中島選手のスプリントポイント表彰台おめでとうございます 鈴木選手は少しでも早い復帰をお祈り申し上げます。