「ディアサポーターズ」ではレースリポートだけでは分からないチームの素顔をお届けします。
スタッフNanaさんから届いた現地リポートです。
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ツール・ド・韓国2011 第5ステージ
text.photo:Nana WATARAI (Aisan Racing Team)
Tour de Korea 2011 第5ステージが無事に終わりました。今日はDangjinの街をスタートしました。今日の天気はおおむね晴れ。スタート時は少し肌寒かったですが、レース中盤からは15℃~16℃まで上がり昨日よりは随分暖かかったです。スタート地点ではまだ10℃ちょっとだったのでサインまでの準備はカフェにお邪魔しました。他にもSubway(ニュージーランド)や、Rapha Condor Sharp(イギリス)などのチームも一緒でした。
朝の風景
スタート前にカフェ
スタート前の風景
マレーシアやインドネシアの暑い国でのレースではスタート前にオイルを塗ることはほとんどありませんが、ここ韓国では毎日スタートオイルが欠かせません。マッサーの太朗さんは補給地点やホテルへ先回りすることが多いので、ジーナカメカが選手の足や体にオイルを塗ります。
オイルを塗る中島メカ
赤星マッサーは補給地点に先回り
定刻10:00にスタートした今日の第5ステージは148.5kmで行われました。春の穏やかな天気の中でのレースでしたが桜はそろそろ終わってしまいそうです。また今日は昨日のNakji トンネルに続きAsanという街が!どちらもaがひとつ足りないのですがなんだか私たちの街に来たようで・・・チームカーの中では和やかな空気が流れました。
途中の補給ポイントでは太朗マッサーが選手にCCDドリンクやパワーバー・ジェルの入ったサコッシュを渡します。取らなかった選手の分や予備で用意してあった分などをチームカーにもらってチームカーからの補給に備えます。今日は距離があまり長くなかったのとそこまで暑くはなかったので、チームカーに補給を取りに来たのはナカジ選手一人でした。UCI(世界自転車連合)の規則では、チームカーから補給ができるのはレース開始50kmから残り20kmまでです。暑い国のレースでは特別規則で開始30kmから残り10kmに設定されることが多いです。今回はUCI規則通りです。
補給地点の赤星マッサー
ナカジ選手が補給を取りに来たのは残り25kmを過ぎてから(125kmあたり)。スプリントポイント(112.0km)でポイントを取るべく精一杯走ったからでしょうか。補給を取りに来た時にはチームカーと言葉が交わせないほどでした。
残念ながらポイントジャージを手放すことになってしまったナカジ選手ですがまだ2ポイント差の2位につけています。スプリントジャージ争いは最終第9ステージまでわかりません!そんなナカジ選手に話を聞きました。
「今日は皆が自分のために動いてくれたんですが、そんな中結果が出せなくて本当に悔しいです。でも最終日に向けて頑張っていきたいです。まだ終わったわけではありませんから。第6・第7・第8ステージは山のステージになるのでしっかりアシストをしていきたいと思っています。
愛三に入って2戦目ですが、皆としっかりコミュニケーションを取りながら沢山のことを勉強しています。ジャージを着られないのは残念ですがその分動きやすくなる分もあると思うのでとにかく頑張ります。
ジャージを着られたことは、嬉しいことや名誉なことであると同時に正直不安やプレッシャーもありました。良い勉強になっていますし、まだチャンスはあるので最終日逆転します!沢山の方に応援していただいているので結果でお返しをしたいと思っています。頑張ります!」
今日はもう一人福田真平選手にも話を聞きました。今までの調子と後半戦に向けての抱負です。
「半分まで終わって良かったです(笑)。調子は疲労もたまってきているのもあり初日からなかなかあがりきらないのですが、日によって足の調子が良い日があります。それが明日からの登りのステージで来ればいいですね。
ここまで山を登った感じでは、先頭の先頭(山が強い選手たち)についていくのは正直きついです。でもしっかり集中をすれば、その次の集団では超えられて先頭に追い付くという走りができているのでうまく登れば残れると思います。総合もまだ1分40秒差なのであきらめずに頑張ります。韓国は食事もマシッソヨ(おいしい)なので問題ないです!
日本では今なお、被災地で大変な状況の方も沢山いらっしゃると思います。少しでも皆さんを元気にできるような走りをして胸を張って日本に帰りたいという思いで明日からも頑張ります!」
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