ジュラジャ・マレーシアstage2：チームの裏側現地リポート

ここ「ディアサポーターズ」ではレースリポートだけでは分からないチームの素顔をお届けします。
スタッフNanaさんから届いた現地リポートです！

------------------------------------------------------------------------
ジュラジャ・マレーシア2011　第2ステージ
text.photo:Nana WATARAI (Aisan Racing Team)

Jelajah Malaysia 2011 第2ステージが無事に終了しました。
今日は昨夜宿泊したホテルからスタート地点までが約5kmと近かったので朝は比較的ゆっくりと準備ができました。

宿泊したホテル
Jelajah_malaysia_2011_327hotel

自走で会場へ
Jelajah_malaysia_2011_345

今回のJelajah Malaysiaではチームカーのほかにサポートカーが支給されています。今回のドライバーさんはRostamさん、通称TAM(タム)さんです。ホテル出発前に選手に紹介をしました。朝はホテルから次のホテルへ皆の荷物を運びます。状況によってその後フィニッシュ地点にも来てもらいます。さらには2台の車のガソリンを入れてくれ、買い物も一緒に行ってくれることもあります。Aisan Racing Teamの頼もしい助っ人です！

今回お世話になっているTAMさん
Jelajah_malaysia_2011_326_rostam

Jelajah_malaysia_2011_343rostam

チームカーも道に迷う心配もなく、さぁ今日は何事もない！というわけにいかないのがアジアツアー！？今日は命綱ともいえる「氷」が届かなかったのです。
私たちが参加するUCI(世界自転車連合)公認のレースでは、レース開催にあたっての決まりの中にホテルや食事は主催者が手配するという項目もあります。さすがに氷手配に関しては明記はありませんが、暑い国のレースでは主催者が用意してくださることが多いです。ただ氷屋さんを手配してくださって各チームが購入するという場合もあります。今回は後者で、氷屋さんを手配するから自分たちで必要な分だけ買ってくださいという案内が監督会議でありました。

当初スタート地点に用意するといわれたのですが、各チームからの要望で少しでも早いほうがいいためホテルに来てもらうことになりました。昨日予定通りだったので今日も大丈夫かと思いきや、ホテルには氷屋さんが来ず、またスタート地点へ着いてもその気配すらなく・・・。周りのお店で購入しようとするも沢山はないとのことで、氷屋さんの電話番号を教えてくれました。どうやら私と同時に全体用の注文も入ったようで大急ぎでトラックが持ってきてくれました。無事に氷を入手し200kmオーバーのロングステージに備えました！

南国のレースには欠かせない氷です
Jelajah_malaysia_2011_355

この氷、基本的に飲み物を冷やすために使いますがそれ以外にも氷嚢としても使います。私はタロウマッサー直伝の方法で作っています。ビニール袋を使うんです。ふとお隣を見るとオーストラリアのチームはストッキングを活用しているようです・・・！チームによってさまざまな工夫をしているんですね。

ストッキングにはいってます
< Jelajah_malaysia_2011_372

さて、スタート前の選手たちは日陰でゆっくりと準備を進めました。今日は個人写真をお願いしました。
キャプテンのみ明日再チャレンジさせてください・・・！

盛選手
Jelajah_malaysia_2011_356_3

真平選手
Jelajah_malaysia_2011_357

ナカジ選手
Jelajah_malaysia_2011_359

しながわ選手
Jelajah_malaysia_2011_360_2

ケンケン選手
Jelajah_malaysia_2011_365

今日のレースでは途中から鈴木ケンケン選手が逃げたため、チームカーはケンケン選手のところまで上がってCCDドリンクや捕食を持っていき、集団に下がるを5回くらい繰り返しました。本日70km過ぎから160kmくらいまで2時間15分にわたって逃げた鈴木謙一選手のコメントです！チームカーもケンケンさんにずっとついているわけには行かないので一人でどんな風に走っていたのかを聞きました。

Jelajah_malaysia_2011_617

今日逃げに乗れたのは実は作戦というよりは偶然ですね(笑)。Tabriz(リーダーチーム)をずっと見ていたので、来た！と思って行ったら一人で行けたんです。一人だからどうしようかなという思いもあったのですが、一人だからこそ行ったろう！と思って行きました。
結果的には、2つ目3つ目のスプリントポイントと最後の山岳ポイントすべて1位通過できましたが、まずは2つのスプリントを目標に走っていました。スプリントポイントはタイムボーナスもらえますから。途中2人の時もありましたがそうは言ってもずっとほぼ一人。集中しすぎるとがっつり踏みすぎちゃうので、テレビカメラに手を振ったり、ピースしたリしてうまくリラックスするように心がけました。あと沿道からの声援に手を振ってこたえたりもしましたよ。風も強くてずっときつかったんですよね。だから周りの人に助けてもらいました(笑)。

足はいっぱいですが元気なので明日も頑張りますよ。チャンスなんで。山岳賞も総合も、自分だけじゃなくて中島や真平もいるしもちろん他のメンバーもいるし！リラックスしていきます！
そして日本の皆さんへ。日本でも逃げます！是非応援に来てください！

ケンケンさんらしいほんわかしたインタビューでした。
チームカーからの風景を色々とお届けします！

天気がめまぐるしく変わります。今日も大雨が降りました
Jelajah_malaysia_2011_39335km