3月8日から13日まで開催の「ジュラジャ・マレーシア(UC2.2)」。
本日第1ステージが行なわれました。
162.5kmで行なわれた第1ステージでは、福田真平選手と今季新加入の中島康晴選手がともに逃げに乗り、中間スプリントポイントを1位通過しボーナスタイムを獲得。区間は獲ることはできませんでしたが、中島選手が個人総合5位、福田選手が6位と良い滑り出しをみせています。明日第2ステージは現地時間10時(日本時間11時)スタート、204.4kmのレースです。
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Jelajah Malaysia 2011 Race Report (stage1)
text.Takumi BEPPU (Team Manager)
photo:Nana WATARAI
出走サイン
今日のレースはJohor Bahru近く、シンガポールにほど近いKota Iskandarから東に向かってBandar Penawarまでの162.5kmのステージ。今回は参加チームが30チーム、選手が177人で行われています。これはアジアでも稀に見る人数です。
レースはスタートして細かい逃げができるもののほぼ集団でアタックの繰り返し。1つ目のスプリントポイントはツール・ド・ランカウイでもおなじみのTerengganuのAnuar Manan選手がチームメイトと連携して1位通過する。その後もアタックが繰り返される中、61.8km地点にある1つ目のKOM(KIng of Mountain)を前に有力選手が多く含まれる9人の逃げグループができる。そこに愛三からは福田選手が入る。福田選手はそのままKOMを3位通過。そしてその後69.4km地点のスプリントポイントを1位通過しボーナスタイムを3秒獲得した。
その後すぐに逃げは吸収されるが、補給地点前に愛三から中島選手がイランの選手とフィリピンの選手のいる3人の逃げに入る。補給地点から集団はスローダウンして最大3分15秒までタイム差がひらく。中島選手は2つ目のKOMを2位通過、3つ目のスプリントポイントを1位で通過し3秒のボーナスタイムを獲得した。
そして3つ目のスプリントポイントの後に集団から追走3人合流して6人のグループになる。メイン集団はジャイアントKENDAがコントロールし逃げグループとの差を詰めていく。タイム差が1分を切り残り10km付近で逃げグループは4人にまで絞られたが、その後中島選手が集団から脱落し前は3人に。最後は3人もばらけ、タブリーズのソウラビ選手が逃げ切り優勝。愛三勢はステージ15位に中島選手、16位に綾部選手、18位に盛選手が4秒遅れでゴールしました。
中島選手には「強い相手」として伝えていた選手が逃げ切ったので、彼についていければ逃げ切りも可能だったかもしれません。いい走りをしていただけに悔やまれますがレース全体の内容には悪くはなかったので、この反省を生かし明日からもしっかりとポイントを狙って走ります。
余談ですが今回は参加チームが30チームもあるので、チームカーも前方と後方では雲泥の差です。今回は最初の抽選で4番を引き、明日も福田選手と中島選手のボーナスタイムのおかげで再び4番目でスタートできます。補給やトラブルの対処に重要なポイントとなり、このポジションも自分たちの脚で獲得できる権利です。こういう部分もも重要なモチベーションのひとつになっています。
1 SOHRABI, Mehdi (TPT) 3:39:34
2 OJAVEE, Mart (CHA) +0:00:02
3 SALLEH, Mohd Hariff (TSG) +0:00:04
15 NAKAJIMA, Yasuharu(AIS) +0:00:04
16 AYABE, Takeaki(AIS) +0:00:04
18 MORI, Kazuhiro(AIS) +0:00:04
28 FUKUDA, Shinpei(AIS) +0:00:04
118 SUZUKI, Kenichi (AIS) +0:00;04
131 SHINAGAWA, Masahiro(AIS) +0:00:50
GENERAL INDIVIDUAL CLASSIFICATION BY TIME (YELLOW JERSEY)
1 SOHRABI, Mehdi(TPT)
2 OJAVEE, Mart(CHA) +0:00:06
3 SALLEH, Mohd Hariff(TSG) + 0:00:08
4 MANAN, Anuar(TSG) +0:00:11
5 NAKAJIMA, Yasuharu(AIS) +0:00:11
6 FUKUDA, Shinpei(AIS) +0:00:11
21 AYABE, Takeaki(AIS) +0:00:14
23 MORI, Kazuhiro(AIS) +0:00:14
118 SUZUKI, Kenichi(AIS) +0:00:14
136 SHINAGAWA, Masahiro(AIS) +0:01:00
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チームの裏側現地リポート第1ステージ
text.photo:Nana WATARAI
Jelajah Malaysia 2011第1ステージが無事に終わりました。スタート地点まで行くチームカーの自主隊列からちぎれてしまい、たどりつけるかどうか不安にさせてしまいました。幸い途中でパトカーが先導してくださり、無事にスタート55分前には到着できました。選手はバスで移動だったのですが、後から出た選手が先についてお待たせしてしまいました。30チーム合計171名がスタートリスト通りスタートしました。
今日の天気は曇り時々晴れところによりにわか雨といったところでしょうか。ホテル発時には小雨が降っていたのですが、スタート地点で雨に降られることはありませんでした。雨が降りだすと正直「またかー」とドキドキしますが、今日はそこまで長くは降らなかったので良かったです。171名でスタートしたレースですが、ペースが速く序盤に落車をしてしまった多くの地元チームの選手が集団に復帰できなかったのは残念ですね。
真平選手、中島選手が逃げに乗ったので、チームカーは先頭まで行きました。真平選手には補給を渡そうと前へあがったのですがちょうどスプリントポイントで渡せず・・・。でも真平選手がスプリントポイントを1位通過したところはしっかり目撃しました。残念ながら補給の準備をしていたので写真がありません・・・。また、スプリントポイントに向けて集団がペースを上げて差が詰まったため、結局補給を渡せぬままで逃げ集団を走る真平選手の写真がなくすみません。
本日Aisan Racing Team公式戦初戦のナカジ選手の写真です!
初めてのチームカーからの補給、そしてスナップでした。レース後最初の1枚を見た本人の感想は「わーいっぱいいっぱいの顔してますね!」とのことでした。
約1カ月ぶりのチームとしてのレース。体調が芳しくなかったキャプテンも、危うく最後の落車に巻き込まれそうになってしまった品川会長(!)も、元気にフィニッシュした後は皆すがすがしい顔をしていました。まだ明日からもレースは続きます。暑いマレーシアに日本からの応援引き続きよろしくお願いします!
リポートは、写真も綺麗で現地の様子も分かってとても楽しいです!
ステージ優勝と総合期待しております!
頑張れアイサンレーシング!