Jelajah Malaysia 2011 Race Report (stage6)
text.Takumi BEPPU (Team Manager)
photo:Nana WATARAI
各賞リーダーによるレース前のセレモニー
それぞれの思いで最終日を迎えた選手たち
今日はBaru CavesからUSIM Nilaiまでの175.1kmのステージ。二つのKOMと三つのスプリントポイントがあった。今日も序盤からアタックの繰り返し。15km地点くらいで品川選手と中島選手が9人ほどの逃げに乗る。この逃げは21.7kmのKOMのふもとで捕まり、そこからアタックがかかってペースがあがる。山岳リーダーの鈴木選手が前のほうで上るがさらに先頭がいたらしく、ポイントをとることができなかった。その時点で中島選手と福田選手が遅れてしまう。
その後2つ目のKOM(44.7km地点)入ると鈴木選手が体調不良で下がってしまう。そこでもポイントを取れず個人総合山岳賞は3位となった。ここで47人の逃げが決まり、綾部選手、品川選手、盛選手が入る。そこからリーダージャージと総合争いの選手のアタック合戦が始まり、80.1km地点で総合争いにかかる2名と盛選手の逃げが決まる。盛選手は1つ目のスプリントポイントを2位で通過して2秒のボーナスタイムを獲得した。
レースは2つ目のスプリントポイント(109km地点)で動く。総合上位のタブリーズのソウラビ選手、ジャイアントのマッキャン選手、SPテーブルウェアのタモリディス選手、チームエディーメルクスのコップ選手の4人が抜け出す。その逃げはゴールまで逃げ切りとなり、ラスト15kmでソウラビ選手とマッキャン選手が2人になり、ソウラビ選手が先着して区間優勝と同時に個人総合優勝を獲得。盛選手はアタックでその4人に追いつこうとするも追いつけず、後ろの集団でゴールし個人総合6位でフィニッシュ、UCIポイントを獲得した。
今回のレースで愛三は連日逃げに入って積極的なレースができたと思います。しかし最後で山岳賞を失い、個人総合も6位どまりになってしまったのは監督としての未熟さがでたところだと思っています。しかし明らかに今までの愛三とは違う戦いができた実感はあります。新しい選手、新しい監督で新しい試みができたことは必ず今後に繋がると思います。シーズンまだ2レース目なので、今度はもっとドキドキできるようなレースができればと思っています。
恒例となった最終日の大会主催者への挨拶
ツアー最終日第6ステージを終え、盛一大選手が個人総合6位、アジア個人総合2位、鈴木謙一選手が山岳賞3位、チームのアジア総合3位という結果になりました。今大会では最終日に各賞3位まで表彰を受け、選手・監督全員が表彰台にあがることができました。リザルト詳細はジュラジャ・マレーシア2011第6ステージリザルトでご確認いただければと思います。
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スタッフのNanaさんより。
チームが受けた現地からの温かいメッセージが少しでも届けばと思います。
大震災における被害について、現地マレーシアでは連日日本を心配する声をたくさん頂いています。今日はクアラルンプール近郊がスタート地点でしたが、一般の方がレース前の準備のためチームに自宅を開放してくださいました。ロードレースのファンだというこのご家族から、日本の地震や津波の記事が載った新聞を見せて頂きました。
現地ではこの家の方々のように、たくさんの選手やスタッフ、関係者が今回の日本の地震に関して犠牲者の方へのお悔やみと被災地へのお見舞いを伝えてくれています。ここにいる人たちにとって特に今は「日本=愛三」なのです。沢山の人々が本当に日本のことを心配してくれています。
また、去年のコタバル合宿でお世話になって以来ずっと愛三のファンでいてくれるAzleeが車まであいさつに来てくれました。彼も日本のことを心配してくれている一人です。
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