みなさんこんにちは。鈴木謙一です。
今回は先日行われた「ジュラジャ・マレーシア」のことを書こうと思います。いつも渡会さんがチームに踏み込んだレポートを皆さんに届けてくれていますが、今回はもう2、3歩踏み込んだことを書いてみたいと思います。写真はかなりピンボケ、見にくいなどあると思いますが携帯カメラなんでご了承ください!
まずは出発から。マレーシアまで直行便はなくて、セントレア-香港-クアラルンプール-ジョホールバル という感じで飛びます。朝セントレアを飛び立ち、まずは香港でお昼ご飯です。フードコート的な所でご飯を食べます。
今回はチャーハン的なものと得体の知れないもの。問題なく食べられます。若干生野菜は怖いから自分は食べません。得体の知れない物もプルプルしたものでおいしかったです。
無事にマレーシア クアラルンプール空港に着き、ここから国内線で「ジョホールバル」まで飛びます。もうボクのブログ等で何回も出てきましたが「ジョホールバル」は日本サッカーが初めてワールドカップ行きを決めた地です。ただ、これを読んでくださる方たちは「自転車好き」なみなさんであって、「サッカー好き」ではないと思うので、サッカーのこと書くのはガマンします......。
ジョホールバルはマレーシアの下の方にありシンガポールとの国境の町です。国境まですごく近いし、パスポートさえあれば簡単にシンガポールに行けると聞いたので、初日のトレーニングはシンガポールへ行く!にしました。
気温が一桁だった日本から30度後半のマレーシアにまずは慣れなくてはいけません。まずホテルを出て何となく進みます。標識見てもシンガポールの文字がなかったけど勘で進みます。そうすると立派できれいな建物が現れました。
国境です。
バイク用のレーンに並び無事出国しました。今度はシンガポールに入国します。
ここからが大変でした。スタンプをポンと押されて入国できるのかと思いきや入国カードを書かされました。パスポートナンバーから滞在場所、滞在日数などなど。それもボールペンが1本しか借りれなく汗だくで並んで待ってます。色々ありましたが無事シンガポールへ入国です。目指すはマーライオン。でもどこにあるのか誰もわかりません(笑) とりあえず走ります!
壁に向かってなんか書いてます(笑)
そして、事件が。
だんだん道が高速道路みたくなってきたな〜と思ったら、白バイに止められました。マジで逮捕かと思いました。どうやら車専用道路だったみたいです。白バイの警察官に引き返して戻れと言われました。高速道路を自転車で逆走です。これもまた怖かったです......。
すごく暑い疲れちゃったので、少し走ってまた国境です。また同じことの繰り返しです。出国して橋渡ってマレーシアに入国ですがまた入国カード書きます。これがまたボールペンはないし、熱いしで、最悪。これで初日のトレーニングは終了。すごく簡単に思えますがかなり時間だけは使ってしまいました......。
この後はシャワーを浴びてお昼ご飯です。お昼は一般のお客さんもいるビュッフェ形式です。一般のお客さんもいるビュッフェなので食べる物は普通にあります。
マレーシア・インドネシアは白米はあるけどおかず的なものがないとか食べられないときが多いのでふりかけなどはないと生きていけません。これが基本的な毎日のご飯です。まずは白米、日本のコメと違いかなりパサパサしています。あとは野菜。炒めたものとか煮たものです。生の野菜は食べません。お腹を壊してしまう可能性があるので......。
カラフルなデザート
日本では見られないカラフルなデザートもたくさんあります。夜ごはんは大会関係者たちだけが食べるビュッフェです。お昼に比べてちょっと品数が少ない感じでした。夜もご飯、野菜の炒めたやつ、日本から持って行った味ノリとふりかけ。
これは朝ごはん
この日はチャーハンあったから取ってみました。チャーハンは脂っこい場合があるので朝からはあまり取りません。シリアルにヨーグルトをかけたものとあとは食パンです。食パンには蜂蜜かけて食べます。ステージ後半はこの決まってしまっているメニューが苦痛です。ご飯を食べたらスタート地点までバスで移動です。近いときは自転車に乗って移動します。
毎日どんなホテルに泊まるか楽しみと恐怖でドキドキです。この日はまあまあきれいなホテルでした。レースも終わってくつろいでいると停電。よくあることです。いきなりたくさんの人間が来てたくさんの電気を使うので。だいたいすぐ復活しますがこの日はなかなか復活しません。
停電でも、もう驚かない(笑)
ろうそくの明かりでご飯中。しかし僕たちは停電くらいではワーワー言いません。みんな普通かのように黙々と食べます。食べ終わり部屋に戻るとき電気が復活しました。色々な所から歓声があがりました。熱帯夜はまぬがれました!
ホテルの部屋の様子です。必要最低限のものしかバッグから出しません。エアコンでシューズを乾かしています。
いつの日かの夕ご飯
パスタです。ソースが脂っこいときなどは「必殺のお茶漬けの素パスタ」です。結構好きです。興味のある方はお試しください。
色鮮やかなデザート達。カラフル過ぎて手をつけられません。最終ステージが終わった後はパパイヤたくさん食べました。マレーシアはフルーツがおいしいです!
市場の様子。泊まったホテルのまん前でたくさんのお店がありました。ドリアンがたくさん売っています。結構臭いです。マレーシアはホテルの入り口にドリアン持ち込み禁止の表示がよくあります。それだけ強烈なにおいなんですね。残念ながらまだ食べたことありません......。
だいたいステージレース中はご飯の内容から生活のリズムなどほぼ毎日同じ毎日です。今回は毎日洗濯屋さんを捜しだしてくれましたが時間がなかったり洗濯屋さんがないときは自分で洗濯します。もちろん手洗いです。レース後の手洗いはきついです。
少しだけレースのことも書きます。
今回初めて山岳リーダージャージを途中着ることができました。今までコツコツとやってきたことが形になってきたのかなと思います。ジャージを着なければわからなかったこともたくさんありました。
ジャージの重さも知りました。1人で逃げてポイント取って山岳ジャージまであと一歩のとこまで行き、次の日は足いっぱい過ぎて絶対今日は無理だなと思いながら山岳ポイントを取りに行ったらポイント取れてジャージ着れました。でもよかったのはその日まででした。
自分の中では攻めなくてはと思いつつも守りに入ってしまっていたのが最後までジャージを守ることができなかった一つの原因だと思います。しかし、今回のステージレースはみんなで攻めた走りができたと思います。逃げに入ったりスプリントしたり。
今日本は大変な時です。僕たちもこんな時にトレーニングしていていいのか?レースしていていいのか?など色々なニュースを見るたびに思います。マレーシアで日本に地震が起きたのを知り現地のテレビでも毎日報道されていましたが、それが日本で起きている事と信じられませんでした。マレーシアの人たちやレース関係者のたくさんの人たちが心配してくれていました。スタート前に黙祷を捧げてくれました。
僕たちに何ができるのか?現在は大変ですが、復興が進みふとパソコンなどを見たとき、僕たちの活躍を見て少しでも明るい情報を届けられたらいいなと思い、今はトレーニングをするしかないと考え活動しています。言葉で言うのはかんたんですが、被災地の人たちのことを考えると簡単には言葉にだせません。
今回は普段のレースレポートでは書かれないようなレース中の生活など少しだけですが紹介してみました。僕たちの戦うステージでの生活が少しでもわかってもらえたら嬉しいです。レースも気温が高かったり寒かったり大変ですが、普段の生活でも少しくらい不自由があっても気にしないタフさが必要だと思います。そんな生活までも楽しみながらこれからのアジアツアーも走って行きたいと思います。
これからもみなさん、よろしくお願いします!!
愛三レーシングチーム 鈴木謙一
2011.03.23