23日から始まる「ツール・ド・ランカウイ(2.HC)」を前に、マレーシアで事前合宿中のチームから届いた選手インタビューをお届けします。
最後は「西谷泰治選手」「綾部勇成選手」編です。
(聞き手:Nana WATARAI)
○愛三のエース!西谷泰治選手 Taiji NISHITANI
(2010年ツールドランカウイ photo:Yufta OMATA)
◇2011年の抱負
今年もアジアツアーのハイカテゴリーレースでは常に上位にいたいということ、そしてずっと例年目標にしている「ジャパンカップでの勝利」。最低でも表彰台に乗りたいです。
新加入の選手については期待しています。若い選手ってもっとぎらぎらしていても良いと思うんです。最初から「僕アシストです」という気持ちで入ってくるよりは「いつでもエースを奪ってやるよ」くらいの気持ちが欲しいですね。野獣的なところを期待したいです。
アジアツアーを舞台に戦っているチームなので、日本ではツアーオブジャパンくらいでしか皆さんに会う機会もないんですよね。だからこそ今年はTOJで良い走りを見てもらいたいですね。昨年は自分がエースを任されたのに体調を崩してしまってだめだったので、今年はそれ以上、今まで以上の成績を求めて走りたいです。
今年も見たい、このガッツポーズ!
(2010年ツールドランカウイ photo:Yufta OMATA)
◇ランカウイに向けて
現在ランカウイで合宿していますが気温差が思っていたよりありましたね。最初の頃は身体の代謝も全然ついてこなくて苦しかったのですが、アジアツアーも慣れてきたのでかなり良い感じで上げてきてはいると思います。全体的な自分の体調としてはまだまだという部分もありますが、不安には感じていないので大丈夫です。
アジアツアーのHCレースは数少ないし、その中でも「ツール・ド・ランカウイ」というレースは常々自分たちが目指してきたレース。今年は昨年と時期がずれ体調を合わせるのが大変だった面もありますが、また出場させてもらえることになりました。昨年の一勝は別と考え、自分たちの走り・パフォーマンスを見せることが大事だと思うので、ここで数字的な結果も残せるように頑張ります。
○頼れる愛三の守護神 綾部勇成選手 Takeaki AYABE
(2010年ツールドランカウイ photo:Yufta OMATA)
◇2011年の抱負
2011年の目標は、去年全然チーム自体が勝てなかったので、勝てるチームにしたいというのが一番です。「何でも良いから勝つ」というくらい、レースに対して勝ちに対して貪欲にいくというのが大切かなと思っています。
今の中心となっている選手が皆30歳に近いので、真平(福田)世代を僕たちのいるところまで早くレベルアップさせて、今後愛三として強くなっていくためにも必要な若い選手たちに何か伝えられたり教えられたりできたらと思っています。
チームがアジアを中心に回っているのでなかなか日本のレースに出られないというのはあるのですが、今年は実業団も3人以下でも出られるようになったし、チームの選手数も増えたので日本で走る機会も増えると思います。良い走りができたら良いなと思います。
◇ランカウイに向けて
ここに来る前も沖縄で距離を乗ってきました。最初暑いのはちょっと慣れなかったですけど3日目くらいから慣れてきて、タイ式マッサージにも行って(笑)身体も稼働域が出てきてから今はだいぶいいですね。一回も休んでいないので疲れてはいますが、この後の練習でうまくレースに備えられたらなと思っています。
チームの雰囲気ですが、いつもとはちょっと違いますね。それは今回、役割分担をしっかりした方がいいんじゃないかという話しをしたんです。平坦系の選手と登り系の選手で意識の差が出ているので却って良いんじゃないかなと思っています。「自分たちがやらなくちゃいけない」という役割分担の意識が今回はちゃんとできるんじゃないかなと思っています。
(2010年ツールドランカウイ photo:Yufta OMATA)
今回のレースでは、まずは平坦の西谷・盛・真平・品川が頑張ってくれると思うので、その後第4・5ステージの山がで謙一と僕が頑張って登りたいです。総合がどこまでいけるか分からないのですがその後も5ステージもあるので、今度は平坦系の選手と合わせて戦っていく。6人全員でどういうパターンにせよ、皆でステージ優勝も目指して総合も視野に入れた戦いをしたいです。去年のステージ1勝以上の結果、そしてハイクラスでも総合上位に入れるようなチームづくりをしていきたいので頑張りたいですね。
無線がないのはあんまり気にならないです。自分たちはそれに慣れているので、レベルの高いクラスで走っていた選手たちの隙をついて自分たちのコミュニケーションをしっかり取っていきたいです。
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