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アイサン的「ランカウイ2011」の見どころ<コース解説編>

23日から始まる大会を前に「ツール・ド・ランカウイ2011」のコース解説や見どころ、チームの意気込みなどを、就任後初レースとなる別府匠監督からお伝えします。今回は「ツール・ド・ランカウイ2011」全10ステージのコースを分析します。


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ツール・ド・ランカウイ2011<コース解説編>
Text:Takumi BEPPU

今年の「ツール・ド・ランカウイ」はランカウイ島を1周する第1ステージから始まり、3つの頂上ゴールのステージを含む全10ステージで争われます。

Map2011


<第1ステージ>
Stage1

ランカウイ島を1周する94.3kmのステージ。短いステージですが3つのスプリントポイントと3つの山岳ポイントがあり、かなりアグレッシブなコースです。例年は集団スプリントになっていますが、いきなり暑い国に来る海外チームも多いので逃げグループができる確率も高い。愛三からは1人乗せて山岳ポイントとスプリントポイントを獲得し初日からアピールをしたい。ゴール勝負ももちろん狙って行きます。ゴール手前は下りから狭いコーナーに入り3km直線なので、愛三の選手たちのテクニックや位置取り、スピード力を考えると十ニ分に勝てるチャンスがある。


<第2ステージ>
基本的に平坦貴重の145.4km。このステージはゴールスプリントになると思うので積極的に狙っていきたい。ゴール地点はペナン島に繋がる橋のある街です。(昨年のジュラジャ・マレーシアでもゴールしたところ)


<第3ステージ>
初めに山岳ポイントのある山を上りさらに細かいアップダウンのある144.9km。このステージもおそらくゴールスプリント勝負になるでしょう。
左折してラスト5kmが直線になるのでそこでの位置取りが重要になります。


<第4ステージ>
Stage4

今大会最初の山頂ゴール「キャメロンハイランド」137.6kmです。キャメロンハイランドの上りは比較的緩やかなのでスピード系クライマーに有利な山岳。距離も長いので一度遅れてしまったら取り戻すことが難しいでしょう。愛三の選手達はスピードがあるので十分勝負できると思う。そのためには位置取りも重要になってきます。


<第5ステージ>
Stage5

名物「ゲンティンハイランド」のある124.3kmのコースです。ゲンティンハイランドはキャメロンハイランドとは対照的に勾配がきつい山岳。今年のレースでは今まで使っていた急勾配のほうではなく2009年の「ジュラジャ・マレーシア」で使用した比較的緩い方から上り始める。残り5kmからいつもの急勾配を上るので、展開は違ったものになると考えられます。超級山頂ゴールの第4・5ステージともタイム差がかなりつくと思うので、総合成績を狙うなら先頭で乗り切りたい。


<第6ステージ>
連日超級山頂ゴールの後のショートステージ106.7kmです。金曜日でイスラムのお祈りのある日なので午前中で終わります。距離も短くアップダウンがあり、超級山岳ステージ後ということもあり「逃げ切り優勝」の可能性のあるステージ。リーダーはタイム差を持っているので、逃げを作ってコントロールして安全にステージを終えるはず。山岳でうまく脚をためた選手が活躍するでしょう。ゴールスプリントになればラストの周回が結構テクニカルなので位置取りがかなり大事。テクニカルスプリンター向け。


<第7ステージ>
Stage7

海から内陸に入って行く149.5kmのステージ。大会3つ目の頂上ゴールとなります。ゴールは約70m上ります。総合の秒差が少ない場合このステージが最後の逆転のチャンスとなるでしょう。ゴール前の駆け引きはかなり熾烈になると思われます。逆に総合のタイム差が大きい場合は逃げきり優勝の可能性があるステージ。アップダウンが多いので脚の差が出やすく5~10人くらいの逃げが決まりそう。


<第8ステージ>
ラスト30㎞にスプリントポイントが2つある今大会最長の156.5kmのステージ。再びゴールスプリント勝負の予想です。ラスト34kmから下り基調となりゴール前は直線なので集団が有利になりそうです。この日から中間補給があります。


<第9ステージ>
距離は151.7km。120km地点にある山岳ポイントで動きがあった場合、山岳ポイントの標高差が100mくらいあるのでリーダーなど総合争いが動き、それがゴールまで逃げ切る可能性があると予想されます。最後まで気を抜けないステージとなりそうです。集団スプリントの場合はラスト5kmに2つのロータリーを含むかなりテクニカルなレイアウトなので熾烈な位置取りになりそうです。


<第10ステージ>
Stage10

いよいよ最終日104.6km。最初の20kmまでに山岳ポイントが2つあり、ここで最終的な山岳リーダーが決まります。コースレイアウトはアップダウンだがほとんど総合争いに動きはなさそう。おそらく逃げが決まるでしょう。最後の約6kmのサーキットは、最近のマレーシアのレースではおなじみの街中を走るコースで5周回します。ゴール前は石畳になっています。最後は逃げ対集団になり、ラストの直線はかなりの迫力になるでしょう。


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今年のランカウイは全10ステージ。この10日間で毎日、感動と興奮が生まれます。なかなかコース図は読み取ることが難しいかもしれませんが、少しでも知っておくと、レースの状況が予想できたり、そのステージでの注目選手が分かったりしてよりレースを楽しむことができるのではないかな?と思います。

上り基調、平坦ステージ・・・。選手の特性や各チームの持ち味も踏まえて、日々のステージの勝敗とともにステージレースの醍醐味である「総合優勝の行方」も想像しながら全10ステージの見どころを一緒に予習しておきましょう。もちろん<愛三レーシング目線>でレースを楽しんでいただければ嬉しいです!


今年もランカウイでは「ライブ」もあります!(西谷・盛のバナー!)
別府監督のコース解説と一緒にレースを楽しみましょう!

http://www.ltdl.com.my/2011/tv.asp

Langkawi2011
ツール・ド・ランカウイ2011 特設ページ

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