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ツアーオブハイナン第7ステージ:チームの裏側現地リポート

連日豪雨に見舞われているツアーオブハイナン。
日本にいて、現地からの写真やメール、そして選手たちのブログでのコメントなどを見ていると「被災地」でレースを続けていても大丈夫なんだろうか?と心配になってしまいます。
今年も参加した「ツールドシンカラ」も「被災地」でした。レースが復興への明るい話題として現地の方たちの励ましになっていたらという思いで臨みましたが、今回のハイナンはまさに「現在進行形の被災地」ですからね・・・。
本当に怪我や事故が起こらないよう、無事に大会が終えられるよう祈るしかないです。


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ツアー・オブ・ハイナン2010 第7ステージ
text.photo:Nana WATARAI (Aisan Racing Team)

Tour of Hainan第7ステージがどうにか成立し、無事に終了しました。
昨日は夕食の時に一度雨が上がったのでこのまま止んでくれればと思っていたのですが、夜半からまた強い雨が降り出し朝までずっと降り続いていました。昨日のこと(レースキャンセル)もあり、どのチームも今日のレースが気になるところですが、今日はコミッセールと役員と数チームのみが同じホテルで、我々が宿泊していたホテルにはチームは半数以上いましたが役員がいませんでした。どのチームも8時過ぎには決定がないとどのように行動すればいいかが決まらない中、外では止む様子のない強い雨と風が続いていました。

何度か事務局に確認すると、どうやらコミッセールと主催者で協議中とのこと。8:30過ぎにいったんレースの距離が縮まる旨の発表がありました。


当初予定していた最初のスプリントポイントをスタート地点にする。
選手はバス、自転車はトラックを用意する。
9:30にはホテルを出発し11:30にレーススタート。というものでした。


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今日は本来補給ポイントがあったので赤星マッサーは補給地点行きのバスに乗るはずでしたが、コースが短くなったので補給地点はなくなり、急遽ホテル行きのバンにスグル君、孫さんと向かってもらうことにしました。
ホテルを出発して数分のところの道が決壊しかけていて驚きました。昨日通った時には問題なかったはずなので。
そして本日周回するはずだったであろう街を通りましたが、とてもレースが出来るような状況ではありませんでした。車も水が入って故障しやしないかと心配になりましたし、前がほとんど見えないためいつも安全運転のジョニー監督でも大変そうでした。

そんな文字通りの洪水を目の当たりにしながら時折遠くの空が明るいような気はしましたが、雨は止むことがあるのだろうかと思うほどずっと降り続けていました。


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当初のスプリントポイントの街は道路状況も天候も良いのかと思っていましたが、走れども走れども好転する気配はない。しかし大会無線からは「11:00に現地に着いたらすぐにコミッセールから説明があるので監督は集まるように」という指示も流れてきました。
ところが11:00過ぎにはまだスタート地点には到着できず、また雨もかなり激しく降っていました。すると今度は「スタート予定地点は雨が強くレーススタートは不可能なため、このまま走り続けます。この先のことは追って連絡します。」という無線が。今度はバスに乗っている選手にその件を伝えました。


当初の山岳ポイントも通過しながらそのまま走ること約40分。突然「この先の二つ目のスプリントポイントからレースを行います。そこまでの距離は約5kmです。選手にも伝えてください。レーススタートは12:30です。」との無線。このとき既に11:50でした。
ほどなくしてスタート地点に到着。雨は上がったわけではありませんが小降り。路面も今まで通過してきたところよりは良さそうです。バタバタと準備をし5分遅れの12:35にレースはスタートしました。


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今日も沿道には傘+カッパの沢山の観客の方が応援に駆け付けて下さっていました。Aisanの選手は無事にフィニッシュしましたが、ゴール手前で数名の選手が落車してしまいました。大事に至らなければいいのですが。
Tour of Hainanも残すところあと2ステージとなりました。どうか天気が回復し、晴天の中走る選手たちの様子をお伝えできますように。

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