熊本国際ロード2010 レースリポート

昨日10月10日(日)に熊本県山鹿市で開催された「熊本国際ロードレース2010(UCI1.2)」のレースリポートが、中根賢二総監督より届きました。

熊本国際ロードレース2010（UCIアジアツアー2.1)
熊本県山鹿市菊鹿地区ロードコース(1周12.9km×12周＝154.8km)
photo:Hideaki TAKAGi/www.cyclowired.jp/

今回の熊本国際ロードへの愛三レーシングの出場人数は4名。別府匠と品川真寛を軸にして、松村光浩と木守望(訓練生)は集団間のつなぎ役としてレースに臨んだ。
愛三としては別府、または品川が入らない先頭グループが出来た場合は松村と木守で集団を1つにする。今回4名で戦う事で特に前半から先逃げする事は無く連係したチームの動きで上位を狙った。また木守にはチームの連係した動きを経験させる狙いもあった。

レースは序盤、鈴木譲選手(シマノレーシング)と山本選手(鹿屋体育大学)が先行。後続のメイン集団との差は約1分30秒から2分以内でキープし先行する2名を容認する。先行する2名とメイン集団との差は一定の距離を保っていたのでレースは比較的安定した状態で進んだ。
約100km程走った所でレースが動き出す。

チームNippoを中心に集団のペースが上がり、2分程有った先頭との差は一気に詰まり先頭2名を吸収。吸収する頃には80名程居た集団も15名前後に減るが松村と木守が危なげなく集団をつなぎ、先頭集団には別府と品川が入る。残り3周回で先頭集団は別府・品川を含め11名。

11人の先頭集団に別府・品川を送り込む

最終周回に入る別府・品川を含む先頭集団

Nippoの波状攻撃により目まぐるしくインターバルが掛かり、残り2周回では先頭集団は別府を含む6名となる。しかしNippo3名、シマノ2名、愛三は別府(1名)と不利な状態。ラスト周回で品川を含めた第2集団(5名)が先頭集団に追いつくが、そこからの攻防に対応出来ず集団は分裂。ニッポとシマノの選手を含む先頭の5名に愛三は残れなかった。
結果は宮澤選手(チームニッポ)が優勝、品川は50秒遅れで6位、別府は1分遅れの9位でフィニッシュした。松村・木守はDNFだった。

10月10日以降のUCIレースで獲得するUCIポイントから、ロンドン五輪や世界選手権の国別出場枠がかかってくる。愛三レーシングは今後もUCIレースに拘り続け、選択と集中で日本チームの出場枠確保の為に貢献していきたい。
熊本ではたくさんの応援をありがとうございました。
チームは本日から始まる中国・海南島にて開催の「ツアー・オブ・ハイナン(UCI2.HC)」にも出場しますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。
（総監督　中根賢二）

熊本国際ロードレース2010　結果
1.宮沢崇史(TEAM NIPPO)
2.畑中勇介(シマノレーシング)　00:00
3.鈴木真理(シマノレーシング)　00:04
4.井上和郎(TEAM NIPPO) 　　　00:12
5.佐野淳哉(TEAM NIPPO) 　　　00:16
6.品川真寛(愛三工業レーシングチーム)　00:50
7.中島康晴(TEAM NIPPO) 　　00:52
8.真鍋和幸(マトリックスパワータグコラテック)　00:57
9.別府　匠(愛三工業レーシングチーム)　　01:00　
10.伊丹健治(チームブリヂストンアンカー)　02:05

DNF:松村光浩・木守　望