いよいよ明日10月11日に開幕する「ツアー・オブ・ハイナン」。現在チームは現地入りし最終調整を行なっています。
実は連日豪雨が続き洪水の被害でニュースにもなっていた中国・海南(ハイナン)島。心配していましたがチームの滞在している三亜では被害の様子もあまり見られないそうです。
レースは予定どおり行なわれますが、コースに若干変更があるかもしれないとのこと。変更など状況が届き次第随時お伝えしていきます。
今日(10月10日)の様子。ホテル前のリムジンの前で一枚。
練習に出かける準備中どこかで見たような選手が・・・?
スキルシマノの土井選手!一緒に練習にでかけていったそうです。
トレーニング風景
今回は「ツアー・オブ・ハイナン」をもっと楽しんでいただけるよう、事前情報としてコース解説・チームの様子などをお伝えしたいと思います。
ツアーオブハイナン2010 コースマップ
「ツアー・オブ・ハイナン」ってどんなレース?
「ツアー・オブ・ハイナン」はUCI(国際自転車競技連合)が主催するレースの中でも「2.HCクラス」に位置づけられる「アジアツアー最上級のステージレース」です。2006年から始まった比較的歴史の新しいレース、中国・海南(ハイナン)島をくまなく巡る9日間の戦いです。
今年は10月11日から19日まで総距離は約1500キロメートルにも及びます。
ツアーオブハイナン2010特設ページ
レースの"レベル"を知るともっと楽しい!
レースカテゴリーは「ワンデーレース」と「ステージレース」で表記が異なり、ワンデーは前に「1」、ステージレースは前に「2」が付きます。そしてその後に続くのはレースのランクとなります。
◇たとえば同時期熊本で開催される国際レースは「1.2」となります。
ハイナンは「1」クラスの上をいく「HC」、レベルの高さを伺えます。
ちなみにUCIアジアツアーの中でこのクラスに位置しているのは、中国・青海省の青海湖で開催されている「ツアー・オブ・チンハイレイク」と今年愛三レーシングがステージ優勝を勝ち取ったマレーシアで開催の「ツアー・オブ・ランカウイ」です。日本国内では「ジャパンカップ」がワンデーレースとしてHCクラスに格上げされ今年も10月24日に栃木県宇都宮市で開催されます。
HCクラスでの勝利は日本レース界にも刺激を与えてくれる
ツール・ド・ランカウイ2010 第4ステージで西谷泰治選手(愛三)が優勝
photo:Yufta OMATA
今年のコースはどんな感じ??
初日はサーキットレース(周回)、69キロと距離も短いので集団スプリントになる予想。まずはここで成績を期待したいところ。
続く第2ステージから最終日第9ステージまでは全てラインレース(スタートとゴール地点が異なる)となります。しかも最終日が大会最長222.5キロのロングステージとなっています。
第4~6ステージまでは山岳ポイントが設定されておらずフラットなコース。
第7ステージからは再び山岳が復活、特に第8ステージは前半から中盤にかけ3級山岳が2回、2級山岳が1回。距離も194.6キロと長くここで遅れてしまうとリタイアへ追い込まれる可能性が。気が抜けないステージになりそう。
そして最終日は今大会一番のロングステージ。コースは中盤から後半にきついアップダウンが続き170キロ過ぎから山岳が控え一気に標高差200メートルを下ります。ゴールする まで約20キロ強下り基調が続きます。
最後に逃げ切りも予想される第2ステージ
疲れも溜まってくる第8ステージ。山岳でどれだけ粘れるか
最長第9ステージは最後まで目が離せないコースレイアウト
コース情報についてはツアーオブハイナン2010 特設ページでもご確認下さい。
愛三レーシングの顔ぶれ、見どころは??
愛三レーシングは、「ツアー・オブ・ハイナン」初出場となります。
今回は盛 一大・西谷泰治・綾部勇成・鈴木謙一・福田真平の5名でレースに挑みます。
今シーズン初戦となった「ツール・ド・ランカウイ」では、ハイカテゴリーのレースに初出場でありながら連日果敢に攻め、チーム一丸となって西谷泰治選手をステージ優勝に導きました。本格的なシーズンインを迎える前の日本ロードレースファンに興奮をもたらしてくれました。
今回のハイナンはシーズン終盤に設定された9日間のロングステージですが、UCIレースにおける2011年シーズンはこの10月から始まっています。
ですから国際レースにおけるUCIポイントの獲得もここからスタートとなります。カテゴリーの高いレースでのUCIポイントは点数も高いので1ポイントでも多く勝ち取っていきたいところです。
今回のエースは少人数でのゴールならば逃げの展開等を踏まえて、盛一大。集団でのゴールならば西谷泰治で行きます。全体のエースは盛です。 「熊本国際ロード」と「ツアー・オブ・ハイナン」の日程が近かったこともあり、ハイナンには7名エントリーのところ5名と他チームに比べて2名少ない状況です。今回は、初出場でHCクラス(オークラス)のレース。ランカウイ同様、個人総合順位よりステージ優勝を視野に入れ戦っていきたい。(田中光輝監督)
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第1ステージは10月11日(月)15:00から。日本との時差は向こうが1時間早いので日本時間16:00となります。
場所は海南(ハイナン)島南部の三亜(Sanya)で行なわれるサーキットレース(85.2キロ)。このサイトでは愛三レーシングの戦いを連日お伝えします。
皆さん応援よろしくお願いします!
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