18日から20日までの3日間の日程で開催されている「ツール・ド・イーストジャワ(UCI2.2)」。本日19日は第2ステージが行なわれました。
昨日の第1ステージは品川選手の区間10位が愛三の最高位でしたが、山岳賞争いに盛選手、別府選手が絡む展開となりました。今日の第2ステージでも一週間後に控えた全日本選手権ロードに繋がる走りに期待したいところです。
〔Race Report 第2ステージ 154km〕
スタート前
photo:Aisan Racing Team
果敢なアタックで逃げを決めた綾部勇成選手
photo:Aisan Racing Team
朝8時半にホテルから15km離れたスタート地点まで移動。現地時間10時に2.5kmのパレードがスタートした。リアルスタート後に8kmほどの下りが続いた。こんなコース設定も珍しい。
今日も愛三チームは前半から積極的に動く。20km地点を過ぎ、綾部のアタックで9名の逃げが決まる。この中には盛も入った。この9名の逃げはメイン集団から最大2分10秒のタイム差をつける。メイン集団をコントロールするのはリーダーチームのTABRIZ PETROCHEMICAL TEAM。
昨日の第2ステージで盛は、山岳ポイントを3ポイントを獲得し山岳賞圏内。9名の逃げのまま63km地点の山岳ポイントに入り、ここを2位で通過して合計8ポイントを獲得。山岳賞を手に入れた。
9人の先頭集団
photo:Aisan Racing Team
綾部選手のアシストを受け2位で山岳ポイントを通過。山岳賞を獲得
photo:Aisan Racing Team
残り16kmで足がつってしまった綾部選手。アシストに徹した
補給を受ける西谷泰治選手
photo:Aisan Racing Team
別府匠選手
photo:Aisan Racing Team
個人総合順位7位にアップした品川真寛選手
photo:Aisan Racing Team
綾部・盛を含む9名の逃げグループは130km地点で吸収された。その後もメイン集団からアタックがかかったが逃げは決まらず、集団でのゴールスプリントへ。
愛三チームは品川が個人総合10位に位置していたため総合が上がるようゴール前に動き、品川はステージ10位でフィニッシュ。個人総合順位も7位まで上げた。
今日は盛が山岳賞を獲得し、品川の個人総合順位も7位に上がってUCIアジアツアーポイント圏内に入る走りができた。
明日の最終日第3ステージは6.9kmを15周する103.5kmのサーキットレースです。愛三レーシングとしては、個人総合7位にアップした品川が7選手とタイム差無しで競っているため、ひとつでも順位を上げUCIアジアツアーポイント圏内(目標6位)を確定できるよう頑張りたい。(監督 田中光輝)
山岳ジャージを獲得した盛選手のコメントです。
photo:Aisan Racing Team
作戦通り少ないチャンスをものにして形として結果を残せたので良かったです。自分は山に強いタイプではないので山岳ジャージを着るのは初めて。不思議な感じがあるかもしれませんが、チーム皆でとったジャージなのでとても嬉しいです。
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山岳ポイントは通過順にポイントが加算されるので、僅差で争っている場合、逃げに入り高ポイントを積極的に取りに行くか、逃げが決まっていてもこれまでの合計ポイントで逃がしてもOKなど、状況によって攻め方が変わってきます。
今回の場合、ジャイアントのBARATI Rasoul 選手が7ポイントで1位、盛選手が3ポイントで2位、別府選手も同じく3ポイントで3位で、逆転の可能性を残していました。
迎えた今日のステージは9人の逃げの中に山岳ポイントを獲得した選手がおらず、盛選手が3位以降でポイントを取れなかった場合、今日1位通過した選手が山岳賞という状況。愛三レーシングとしては、確実に逃げに乗り盛選手か別府選手を上位通過させたいところ。
そんな中、綾部選手がしっかりと自ら展開を作り9人の逃げの中に盛選手を引き連れていきました。結果、盛選手は2位通過し山岳ジャージを勝ち取ることができました。
盛選手のコメントにある「チーム皆でとったジャージ」
明確な目標を持ち、それに向かって各選手がしっかりと動きチャンスをものにする走りは、一週間後に全日本選手権を控えたチームにとっては大きな収穫となるでしょう。
3日間という短いステージレース「ツール・ド・イーストジャワ」も明日が最終日です。明日も「愛三レーシングらしい」果敢な走りに期待したいです。
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